中国・湖北省で深夜に赤ちゃん連れで飛行機に搭乗した男性のある行動が称賛を集めている。中国メディアの九派新聞が22日に報じた。

記事によると、このほどSNS上である動画が2000万回以上再生され話題になった。動画では、深夜の便に搭乗した男性が他の乗客に向かって「皆さん、本当に申し訳ありません。今日は8カ月の子どもを連れています。今は寝ていますが、飛行機が離着陸する時に騒いでしまうかもしれないので、先に皆さんにお詫びします」と語っている。

男性はその後、大きな袋に大量に入った耳栓を取り出し、乗客一人ひとりに配って回った。乗客の中には「大丈夫、大丈夫。子どもが泣いたりしてしまうのは普通のことだから」と声を掛ける人もいたという。

当事者の男性・陳(チェン)さんによると、当日は一家5人で旅行に出かけており、飛行機は午後11時過ぎに離陸し、飛行時間は1時間半ほどだった。陳さんは迷惑にならないよう、事前に耳栓を100セット用意して周囲の乗客に配ったという。

SNSでは「細やかで気配りのできる人。コミュニケーション能力が高く、品がある」「事前にこういう準備をしておけば、不必要な争いを避けることができる」などと評価する声が上がった。

陳さんは「耳栓を配った時、実はとても緊張していました。

でも、子どもの親として責任は負わないといけません。恥ずかしさや不安があっても、やるべきことはきちんとやらないといけませんから」と話した。

陳さんは以前、高速鉄道の車内や飛行機の機内などで子どもが大騒ぎしたことによるトラブルの動画を目にしていた。また、子どもを連れて飛行機に乗る親がお詫びの手紙とお菓子を準備して周囲の乗客に配ったという出来事も知っており、そうしたことも今回の耳栓配布の参考になったという。

陳さんによると、用意した100セットの耳栓のうち実際に渡したのは20~30セットほどで、多くの乗客は受け取りを断り「理解しているので大丈夫」との意思を示した。また、客室乗務員も他の子の世話をする陳さんを気にかけ、手伝いが必要か尋ねてくれた。陳さんは「機内の雰囲気はとても温かく、善意があふれていました」と振り返った。

幸い赤ちゃんは離着陸時に数回泣いただけで、あやすとすぐに泣き止んだため、周囲に大きな迷惑をかけることはなかったそうだ。

陳さんは、「外出中に周囲に配慮することは、親として当然すべきこと」とし、日頃から2人の子どもに対し、公共の場で他人の迷惑になってはいけないこと、人に優しく接し、周囲の人の気持ちを考えることなどを教えていると明かした。

そして、「子どもたちには、人として生きていく上で相手の立場を思いやることが大切だと理解してほしいです。親の一つひとつの言動は、知らず知らずのうちに子どもへ影響を与えます。身をもって手本を示すことこそが、最も良い教育だと思います」と語った。

(翻訳・編集/北田)

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