中国科学院大連化学物理研究所が8月10日に明らかにしたところによると、同研究所エネルギー触媒変換全国重点実験室の陳忠偉研究員チームはこのほど、25アンペア時級のソフトパック型金属リチウム一次電池の開発に成功しました。この電池は低放電倍率時のエネルギー密度が750Wh/kgおよび1285Wh/L(ワット時毎リットル)を上回り、一次電池の中でも高エネルギー密度の範囲に属しています。

放電率は100倍まで向上可能で、中国が高出力一次電池分野で新たな進展を遂げたことを示しています。

ドローンが急激な乱気流に遭遇して急ブレーキをかけてホバリングする必要がある場合、ロボットが険しい地形を越えるため瞬時に力を発揮しなければならない場合、航空機の姿勢調整に数秒間の大電流パルスが必要な場合、無人地域で長年待機している野外地震計を起動させる必要がある場合など、こうしたケースで電池に求められるのは「持久力」だけでなく、「爆発力」も必要とされます。従来のリチウム一次電池は長期間の蓄電は可能だったものの、肝心な場面で「力不足」に陥る難題を抱えていました。

今回開発された25アンペア時級ソフトパック型金属リチウム一次電池は、放電倍率を100倍に高め(1C倍率での放電可能)、エネルギー密度は656Wh/kgおよび1130Wh/Lに達しました。さらに4Cの持続放電能力を備えており、零下40度の極寒環境下でも1Cの条件下で447Wh/kgのエネルギー密度を維持でき、年間自己放電率は1%未満に抑えられ、真に高エネルギー密度下で高出力の電力供給を実現しています。

この電池は現在、年産10トン級の中規模パイロットラインが完成し、第三者による検証と認証も取得した上で、ドローン、ロボット、航空機シミュレーター、野外センサーノードなどへの実証が急速に進められています。特殊装備向けに「即座に使える強力な動力源」を提供するための技術として活用される見込みです。(提供/CGTN Japanese)

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