2026年8月18日、香港メディアの香港01は、中国軍のステルス戦闘機「J-20」について、台湾の退役軍人が「日本本土への直接爆撃ではなく、早期警戒機などの支援機を先制攻撃で無力化することこそが真の脅威だ」と分析したことを報じた。
記事は、英国国際戦略研究所(IISS)が公表した年次報告書「ミリタリー・バランス2026」において、中国軍がすでに300機以上のJ-20を受領し、大量配備フェーズに入っていると評価されたことを紹介した。
その上で、台湾の退役軍人(元陸軍少将)である栗正傑(リー・ジョンジエ)氏が17日に台湾で放送されたテレビ番組内で、J-20が新型の「WS-15」国産エンジンへの換装によってマッハ1.5前後の持続的な超音速巡航能力を獲得すれば、迅速に戦闘区域へ進出して有利な射撃位置を確保できるようになると分析したことを伝えている。
記事によると、栗氏は、J-20が日本本土の上空深くへ直接侵入して地上施設を爆撃する可能性は作戦効率上極めて低いと否定。基地やレーダーなどの地上固定目標への攻撃は「東風(DF)」シリーズをはじめとする弾道・巡航ミサイルが担う役割であり、極めて重要な装備であるステルス戦闘機を危険に晒して対地攻撃に投入することは非合理的であると指摘した。
そして、J-20の主たる任務はステルス性と中・長距離空対空ミサイルを活用した「視程外戦闘」であり、相手に探知される前に先制攻撃を行うことだと解説。優先的に狙われるのは後方に位置する早期警戒機や空中給油機などの重要な支援機であり、これらが破壊されれば日本側の防空網は探知や指揮統制、滞空能力を喪失し、日本の制空作戦は維持できなくなると警鐘を鳴らした。
栗氏はその上で、J-20がもたらす最大の脅威とは「15分で日本へ飛来する(と中国のネット上で取り沙汰されているような)速度」ではなく、警戒網の外側から不可視のステルス長距離攻撃によって防空の要を先制無力化できる能力にあると結論づけている。(編集・翻訳/川尻)











