週明け10日前場の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比185.66ポイント(0.72%)高の25853.69ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が56.15ポイント(0.66%)高の8587.73ポイントと続伸した。売買代金は1407億9920万香港ドルとなっている(7日前場は1411億8540万香港ドル)。

 米利上げ観測の後退が材料視される流れ。米労働者が7日に公表した7月の米雇用統計は、非農業部門の雇用者数が増加予想に反し5カ月ぶりに減少している。6月分と5月分も大幅に下方修正された。米連邦準備理事会(FRB)が利下げを急ぐ根拠が弱まっている。金融政策で米国に追随する香港でも、域内金利の上昇懸念が薄らいだ。
 一方、足もとの中国経済指標は総じて弱い内容。週末に公表された7月の貿易統計や物価統計では、内需の弱さが示された。中国景気の先行き不安はくすぶるものの、当局が内需刺激策を急ぐとの見方も広がっている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、ゴールドジュエリー販売の老鋪黄金(6181/HK)が8.5%高、宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝(1929/HK)が5.0%高、ミネラルウォーター中国最大手の農夫山泉(9633/HK)が4.3%高と上げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が高い。碧桂園HD(2007/HK)が9.0%、世茂集団HD(813/HK)が7.4%、雅居楽集団HD(3383/HK)が5.8%、遠洋集団HD(3377/HK)が4.0%ずつ上昇した。
 新薬開発など医薬セクターも物色される。
晶泰HD(2228/HK)が9.5%高、英セキ智能(3696/HK)が7.7%高、剤泰科技(北京)(7666/HK)が7.3%高、無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が2.9%高で引けた。創薬支援の薬明康徳に関しては、米国防総省による「中国軍事企業リスト」追加を不当とする訴訟で、米コロンビア特別区連邦地裁が7日に仮差し止め請求を認めたことを材料視している。
 半面、半導体セクターは安い。愛芯元智半導体(600/HK)が9.4%、上海天数智芯半導体(9903/HK)が8.1%瀾起科技(6809/HK)が4.5%、上海壁仞科技(6082/HK)が4.4%ずつ下落した。
 本土マーケットは5日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.20%高の3947.91ポイントで前場取引を終了した。消費が高い。通信、不動産、エネルギー、医薬、自動車、公益、銀行なども買われた。半面、ハイテクは安い。素材、保険も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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