11日前場の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比163.93ポイント(0.63%)安の25773.56ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が52.74ポイント(0.61%)安の8569.10ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は1158億3800万香港ドルに縮小している(10日前場は1407億9920万香港ドル)。

 外部環境の不透明感が重しとなる流れ。ホルムズ海峡の運航再開に向けた交渉が停滞し、原油相場の上昇も続いている。10日のNY商品取引所では、WTI原油先物は前週末比5.1%高の82.13/バレルと3日続伸し、再び節目の80米ドルを突破。インフレ高進の懸念も強まり、米長期金利も上昇した。米インフレ動向も気がかり。米国では12日に7月の米消費者物価指数(CPI)、13日に同月の米卸売物価指数(PPI)が公表される予定だ。内容次第では、米連邦準備理事会(FRB)が早期の利上げに動く恐れもある。
 ただ、下値は限定的。中国経済対策の期待感が支えだ。先週公表された7月の月次経済統計で内需の弱さが示される中、当局は経済対策を急ぐとの見方が広がっている。複数のブローカーが、10月までに金融緩和や追加の刺激策が打ち出されると予想した。指数は高く推移する場面もみられている。
(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.6%安、産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)が3.5%安、ガラス生産の信義玻璃HD(868/HK)が3.4%安と下げが目立った。
 セクター別では、自動車が安い。吉利汽車のほか、蔚来集団(9866/HK)が3.1%、比亜迪(BYD:1211/HK)と小米集団(1810/HK)がそろって2.5%、嵐図汽車科技(7489/HK)が1.7%ずつ下落した。
 不動産セクターも急落。旭輝(884/HK)が7.1%安、碧桂園HD(2007/HK)が4.6%安、世茂集団HD(813/HK)が2.8%安、龍湖集団HD(960/HK)が2.6%安で引けた。
 産金・非鉄セクターもさえない。紫金鉱業集団のほか、霊宝黄金(3330/HK)が2.4%安、招金鉱業(1818/HK)が1.7%安、新疆新キン鉱業(3833/HK)が3.5%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.8%安、江西銅業(358/HK)が1.3%安と値を下げた。
 半面、石油セクターは高い。百勤油田服務(2178/HK)が9.2%、中国海洋石油(883/HK)が3.8%、中油燃気集団(603/HK)が2.5%、中海油田服務(2883/HK)が1.4%ずつ上昇した。
 医薬セクターも物色される。江西生物製品研究所(6915/HK)が18.1%高、邁威(上海)生物科技(2493/HK)が11.9%高、康龍化成(北京)新薬技術(3759/HK)が9.6%高、来凱医薬(2105/HK)が6.8%高と値を上げた。
 本土マーケットは6日ぶり反落。
主要指標の上海総合指数は、前日比0.05%安の3964.79ポイントで前場取引を終了した。素材が安い。通信、消費、自動車、金融、軍需産業なども売られた。半面、医薬は高い。エネルギー、公益、不動産、半導体も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
編集部おすすめ