11日の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比284.67ポイント(1.10%)安の25652.82ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が93.74ポイント(1.09%)安の8528.10ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は2109億4240万香港ドル(約4兆2821億円)に縮小している(10日は2402億7970万香港ドル)。

 外部環境の不透明感が重しとなる流れ。ホルムズ海峡の運航再開に向けた交渉が停滞し、原油相場の上昇も続いている。10日のNY商品取引所では、WTI原油先物は前週末比5.1%高の82.13/バレルと3日続伸し、再び節目の80米ドルを突破。インフレ高進の懸念も強まり、米長期金利も上昇した。米インフレ動向も気がかり。米国では12日に7月の米消費者物価指数(CPI)、13日に同月の米卸売物価指数(PPI)が公表される予定だ。内容次第では、米連邦準備理事会(FRB)が早期の利上げに動く恐れもある。
 ただ、下値は限定的。中国経済対策の期待感が支えだ。先週公表された7月の月次経済統計で内需の弱さが示される中、当局は経済対策を急ぐとの見方が広がっている。複数のブローカーが、10月までに金融緩和や追加の刺激策が打ち出されると予想した。指数は高く推移する場面もみられている。
(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、金や非鉄関連の下げが目立つ。ゴールドジュエリー販売の老鋪黄金(6181/HK)が8.5%安、産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)が5.8%安、モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(3993/HK)が5.2%安で引けた。
 自動車セクターも安い。蔚来集団(9866/HK)が4.4%、吉利汽車HD(175/HK)が4.3%、小米集団(1810/HK)が3.5%、比亜迪(BYD:1211/HK)と嵐図汽車科技(7489/HK)がそろって2.8%ずつ下落した。
 不動産セクターも急落。融創中国HD(1918/HK)が7.4%安、世茂集団HD(813/HK)が7.0%安、碧桂園HD(2007/HK)が5.7%安、旭輝(884/HK)が4.8%安で引けた。
 半面、石油セクターは高い。百勤油田服務(2178/HK)が11.4%、中国海洋石油(883/HK)が3.6%、中国石油天然気(857/HK)が1.8%、中海油田服務(2883/HK)が1.5%ずつ上昇した。
 医療機器や医薬の一角も物色される。上海微創医療機器人集団(2252/HK)が7.8%高、コン博医療HD(2216/HK)が5.0%高、深セン市精鋒医療科技(2675/HK)が4.6%高、江西生物製品研究所(6915/HK)30.7%高、邁威(上海)生物科技(2493/HK)が6.8%高、再鼎医薬(9688/HK)が5.3%高と値を上げた。
 本土マーケットは6日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.82%安の3934.09ポイントで取引を終了した。
産金・非鉄が安い。軍需産業、ハイテク、消費、自動車、不動産、保険・証券なども売られた。半面、医薬は高い。公益、エネルギー、銀行も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
編集部おすすめ