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「バカボンのパパよりバカなパパ」元妻が元夫の再婚を御膳立てしたのだ!1話 

2018年7月7日 10時00分 ライター情報:近藤正高
玉山鉄二がマンガ家・赤塚不二夫を演じるNHK総合の土曜ドラマ「バカボンのパパよりバカなパパ」(夜8時15分~)が先週よりスタートした。
ドラマの原作となる赤塚りえ子『バカボンのパパよりバカなパパ』(幻冬舎文庫)

優しいけれど、女癖の悪いギャグマンガの帝王


75分の拡大版となった第1回は、劇作家の松尾スズキの案内で始まり(このとき松尾が披露した「シェー」のポーズが完璧だった)、時代は一気に1973年までさかのぼる。ギャグマンガ家・赤塚不二夫のまさに最盛期だ。一人で『天才バカボン』の原稿に向かいながら、「賛成の反対」というギャグを思いつく場面を、まだ小学生だった一人娘のりえ子(子供時代:住田萌乃)が目撃する。かと思えば、アシスタントや編集者との会話のなかから、突然「ウナギイヌ」のアイデアが生まれたりする。

アシスタントたちとは毎日のように飲みに行ったり、遊んでいた。あるとき、みんなで銀玉鉄砲を撃ち合っていたところ、プロダクションに遊びに来たりえ子の鼻に銀玉が入ってしまう。すっかり機嫌を損ねたりえ子のため、赤塚は彼女が寝た部屋へ、彼女と『ひみつのアッコちゃん』を共演させたマンガをこっそり置いていく。りえ子は朝目覚めると、それに気づいて喜んだ。

「朝目覚めると……」というパターンは、このあとの、原稿を紛失した編集者・横井(浅香航大)のため、まるまる一回分を描き直す場面でも繰り返される。このとき、横井が出版社に戻るタクシーのなかに原稿を置き忘れてしまったと、青ざめながらプロダクションに駆け込んでくると、赤塚は怒りもせず、彼を飲みに連れて行く。横井はすっかり酔って寝てしまうが、そのあと赤塚はアシスタントたちとともに夜を徹して原稿を描き直すと、朝目覚めた彼に渡したのだった。

いずれのエピソードからも赤塚の優しさをうかがわせるが、一方で、女ぐせが悪く、自宅にもほとんど帰ってこないので、しょっちゅう妻の登茂子(長谷川京子)を怒らせていた。ある日、ついに登茂子から離婚届を突き出されるも、赤塚はそこに「山田一郎」とふざけた名前を書いて、まともに取り合おうとしない。登茂子も本心では離婚するつもりはなかったが、赤塚はその場に居合わせたりえ子から、「ママが本気で悲しんでることわからないの?」「そんなことも気づかないパパなんていなくていい」と言われて、離婚を決意してしまう。

再会した娘を怒らせてばかりのパパ


こうして別れた父と母娘だが、それから10年の月日が流れ、高校卒業を目前にしたりえ子(森川葵)の進路を話し合うため、久々に再会する。

ライター情報

近藤正高

ライター。1976年生まれ。エキレビ!では歴史・科学からドラマ・アイドルまで手広く執筆。著書に『タモリと戦後ニッポン』(講談社現代新書)など。愛知県在住。

URL:Culture Vulture

「「バカボンのパパよりバカなパパ」元妻が元夫の再婚を御膳立てしたのだ!1話 」のコメント一覧 4

  • 匿名さん 通報

    なかなかの意欲作なんですね。

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  • 匿名さん 通報

    これでいいのだ!は哲学的な言葉に感じるw。To live is to accept.に近いな。

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  • 匿名さん 通報

    それでいいのだ!

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  • 匿名さん 通報

    7月7日の第2話、西日本の大雨災害報道の合間を縫って放送してましたが、今度は関東地方の地震で中断。仕切り直して7月14日に放送するようですね。

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