インド洋の楽園、モルディブ。

さんご礁の島々が1198個もつらなり、「真珠の首飾り」と呼ばれる群島諸国が、今、水没の危機にあるという。

最も高い場所でも海抜2.5m、平均海抜1.5mというモルディブでは、水位が1mアップするだけでも水没してしまう島がたくさんある。1997年の京都議定書の際に注目された問題だが、『モルジブが沈む日』といった本も出ているくらいで、その危機は前々から叫ばれてきた。

水中造形センターの後藤さんによると、すでにモルジブでは満潮時に水位が上がっている島が見受けられ、「30年後とか50年後には水没か」とささやかれるほどの危機的状況なのだという。

この問題については、今週末開催される「マリンダイビングフェア2004」(4月2日〜4日開催)のセミナーで日本サンゴ礁学会(国立環境研究所)が講演する予定(4月4日(日)10:30〜11:30)とのこと。

日本にも沖縄などに美しいさんご礁の島が存在する。この水没問題、実は全然他人事ではないのだ。

(エキサイトニュース編集部 みと)