印刷博物館で「読めない」本を買う!
……っていうか、やっぱりカメラには写りませんでした。小さすぎる!
明治大学博物館に続く、ミュージアムショップ第二弾! である。

筆者はいま、東京は江戸川橋、印刷博物館に来ている。
どの博物館、美術館にも「目玉」となるものがあり、それにちなんだ商品が並んでいるのがミュージアムショップである。ここ、印刷博物館ミュージアムショップの目玉はなんだろう?

目玉商品は後に紹介するのが、ショッピング番組の常道。まずは関脇クラスからご紹介。
印刷博物館ミュージアムショップの関脇商品は、これ!「グーテンベルクの42行聖書Tシャツ」である。木版活字の考案者、グーテンベルグが最初に木版活字で印刷した42行聖書をTシャツにプリントアウトしたもので、なかなかかっこいい。

次に大関商品。
「線数メーター」である。
印刷にお詳しい方なら、「なんでこんなもんをミュージアムショップで売るんじゃ!」というような専門的ツールである。「線数メーター」とは、薄いセルロイドの名刺大の板。ただし、ただの板ではない。これを印刷物に当てると、たちどころにその印刷物の線数がわかるという代物。印刷業界人しか使わないツールである。

線数ってなんじゃらほい? 線数とは、有り体に言えば、印刷物の細かさを表す数値である。通常のカラー印刷では175線、モノクロ印刷では150線というように、数値が多いほどきめ細かい。「線数メーター」を買って、彼女の読んでいる雑誌の線数をカッコつけて教えてあげれば、君もモテモテさ! って、んなわきゃないでしょう。

そして印刷博物館ミュージアムショップの横綱商品! ぱんぱかぱーん。

「マイクロブック『十二支―CHINESE ZODIAC』」でーす。
「世界一小さい本を目指した本」とのコピー通り、この本が登場した2002年3月1日時点では、ギネスブック認定の「世界一小さな本」であったが、現在では他に一位を譲っている。

 だが! みよこの小ささ。1ミリ角以下! 「世界一」でなくても、この小ささは特筆に値する。正直言って、虫眼鏡でも読めるかどうか。

ルーペと20倍の拡大本がついて税込26,250円。ミュージアムグッズとしてはかなり高いが、おもしろグッズとしては異色で、友人にウケること間違いなし!

ただし、本を読みながらの「くしゃみ」はお控えください。
本が飛んで、畳のすきま、じゅうたんの毛足の中に埋まってしまっても知りませんよ。
(バーバラ・アスカ)