「歯の病気は痛みが出たら治せばいい、命に関わるようなものではない」――そう軽く考えていないでしょうか。
今回は「歯の病気は命に関わることはない」という噂について、22歳から49歳までのマイナビニュース会員402名にアンケートを実施しました。
回答者の声を見ると、「歯の病気で命に関わるなんて大げさ」と考える方がいる一方、「歯周病が全身に影響すると聞いた」と警戒する方もいました。
では実際のところ、どうなのでしょうか。歯科医師の熊谷靖司先生にお話を伺ったところ、「歯周病をはじめ、歯の病気は命に関わることもある」という答えが返ってきました。
歯周病は糖尿病や心疾患など全身疾患と深く関わる
熊谷先生によると、歯周病は慢性的な炎症性疾患であり、歯ぐきの血管から細菌や炎症物質が体内に入り込むことで全身に影響するそうです。糖尿病の悪化、心疾患や脳梗塞のリスク上昇、高齢者に多い誤嚥性肺炎との関連が、多くの研究で示されています。
口の健康は健康寿命を支える大切な基盤
歯の感染が重篤な感染症や敗血症に進行する可能性のほか、歯を失うことで食事内容が偏り、栄養状態の悪化やフレイルにつながる問題もあるそうです。低出生体重児の出産や早産、認知機能低下との関連も近年報告されています。
口の健康は単なる「歯の問題」ではなく、全身の健康を支える基盤です。日々のセルフケアと定期的な歯科受診は、健康寿命を守るための大切な投資といえます。
○熊谷 靖司(くまがい やすし)
1994年、鶴見大学歯学部を卒業後、東京医科歯科大学歯学部歯科補綴学第一講座に専攻生として入局。1996年には同講座の医局員となる。
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