球界を席巻するフィーバーを巻き起こし続けている大谷(C)Getty Images

 打って、走って、そして投げて――。ありとあらゆるプレーで球界を沸かし、そして前人未到の記録の数々を生み出してきた大谷翔平(ドジャース)。

群雄割拠のメジャーリーグで唯一無二の投打二刀流を続ける偉才は、いまだ限界を見せていない。

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 大谷の底知れぬポテンシャルに舌を巻くのは、ファンやメディア、さらにはチームメイトたちだけではない。彼との“競争”する立場にあるライバルも同様なのだ。

 現地時間5月8日に米ポッドキャスト番組「The Old Man and The Three」に出演したブリュワーズのクリスチャン・イエリッチは「彼は規格外だ」と吐露。野球界の最高峰と呼ばれる舞台に立つ“同業者”として、日本からやってきた異能に対する率直な想いを語った。

「本当におかしいと思うよ。だって、普通はどちらか一方だけでも超一流になるのが簡単じゃないのに、彼はおそらく投打の両方で最高クラスにいる。正直言って、僕は信じられないんだ(笑)」

 さらに「彼の才能は、誰も持っていない。今もそうだし、これまでだって誰もね」と続けるイエリッチは、歴史をこじ開け続ける大谷がなぜ凄いのかを熱弁した。

「わかるかい? 彼の能力はベーブ・ルースでさえ持っていなかったものだよ。マウンド上で100マイル(約160.9キロ)以上のボールを投げる野球界最高の投手でありながら、野球界で最高の打者でもある。それにフィジカル的にも本当に規格外だ。

とにかく身体がデカいでしょ? それに俺たちは彼に歴史的な試合をやられているからね」

 34歳のベテランが切り出した“歴史的な試合”とは、昨年のナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦だ。この試合に「1番・投手兼指名打者」で先発出場した大谷は、投手としては7回途中(100球)を投げながら、10奪三振、無失点と快投。一方で打者としても1回、4回、7回に3本塁打をマーク。メジャーリーグ史上初となる「1試合10奪三振&3本塁打」の離れ業をやってのけた。

 当時を「完全に持っていかれた気分だった。彼一人にやられたんだ」と振り返るイエリッチは、「あそこまで凄いと、『まぁしょうがないか』って感じになるんだ。俺たちにどうしろって言うんだ」と苦笑いを浮かべながら続けている。

「あの時は全員で『今日はどうしようもできないよな』って話し合ったんだ。あの試合は野球の歴史に残る。しかも、レギュラーシーズンを戦いきった後のポストシーズンだ。二度と見られないかもしれない。そういうことがオオタニは平然とできてしまうフィジカルがあるんだ。

それが一番凄いと俺は思う。

 まず投手と打者のそれぞれで準備をして、コンディションを保つこと自体が普通じゃない。毎試合でながら、登板時には6~7回は『投げろ』と言われる。しかも時には盗塁だって仕掛けてくる。もう彼に関しては何でもありだ」

 対戦していて、おもわず匙を投げたくなってしまう。イエリッチの証言は大谷の才能を物語る貴重なものだと言えよう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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