ところが、カップ焼そばの場合、容器を包んでいるフィルムに情報が印刷されていて、フィルムをはがすと突然、何も書かれていない無地の白い容器が出てくることが多い。これってなぜなのか。
しかも、フィルムをはがしてすぐに捨ててしまう慌て者の場合、「カロリーってどのくらいだっけ?」とか後になってチェックしようと思っても、すでにゴミ箱の中……なんてこともある(これは自分のせいですが)。
なぜカップ焼そばの場合、容器にではなく、それを包むフィルムに印刷するものなのか。湯切りの関係上だったりする?
「昔ながらのソース焼そば」「焼そばバゴォーン」などでおなじみの東洋水産に聞いてみた。
「カップ焼そばのシュリンク包装に印刷がされたのは、2000年2月からです。業界でも、当社の商品が初めてでした」
シュリンク包装とは、食品、ビデオパッケージなどの外装フィルムのこと。フィルムを熱収縮させることで、容器の形状に沿ってピタッと密着させているのが特徴だ。
それにしても、なぜシュリンク包装に印刷をすることになったのだろうか。
「以前のカップ焼そばは、表示はフタ部分だけにしておりました。それは、ラーメンやうどんのカップ容器と違って、カップ焼そばの容器の側面には、直接印刷するのが難しかったからです」
ラーメンやうどんのカップ容器との違いは、どこにあるのだろう。