この三日間に彼らが岩手でおこなったイベントは、次の3つ。
1.釜石市立釜石東中学校での漫画体験授業
2.箱崎半島での瓦礫撤去ボランティア
3.盛岡MOSS前広場でのチャリティサイン会
このツアーに、わたしもスタッフとして同行してきたので、そのレポートをお送りする。まずは1日目から。
■釜石東中学校での漫画体験授業
朝10時、ツアーの参加メンバーがJR盛岡駅に集合した。少々風は強いものの天気は快晴。駅から外へ出てみると、目の前に広がっていたのは、ごく普通の地方都市の風景だった。盛岡は海岸線からは約70キロもはなれているため、津波の被害がないのは当然として、地震で壊れた建物もとくには見当たらない。出発前には「いよいよ被災地に足を踏み入れるぞ」という気持ちでいたものだから、なんだか拍子抜けしてしまう。
今回のツアーは、漫画家さん7人の他に、その関係スタッフや現地でのコーディネートをしてくれるNPO(SAVE IWATE)の方々など総勢14名での移動となる。そのため、駅前のレンタカーで2台のワンボックスカーを借りる。まずはこれで初日の目的地である釜石東中学校へ向かうのだ。