
「ウニクムの歴史は、1790年にハプスブルグ家の家臣であったツバック家が、皇帝ヨーゼフ2世の健康のため醸造、献上したことにはじまります。共産党政権時代に工場は国営化されましたが、現在は再びツバック家が経営しています」(同センター)
ウニクムはハンガリー語で「ユニーク」という意味で、皇帝ヨーゼフ2世がウニクムを飲んだときそう感想を言ったことに由来するそうだ。ちなみにヨーゼフ2世は、フランスに嫁いだマリー・アントワネットの兄にあたる。
ビジターセンターの見学は3部構成。ウニクムに関する映像の上映と博物館、試飲からなる。博物館内には、歴史的な品々から最近の製品にいたるまでウニクムとツバック家に関するものが展示され、現在に至るウニクムの歴史を知れる。また館内上方には、世界中から集めたリキュールのコレクションも所狭しに並べられている。中には日本のメーカーが製造するウィスキーもあった。バーになっている試飲スペースでは、それぞれ個性が異なる3種類のリキュールを試せる。どのアルコールも度数が高く、お酒に弱い人は酔っぱらってしまう。...続きを読む