先日、とある展示会で担当者が着ていた服を見て、思わず「カワイイ!」と声を出してしまった。よく見れば、なんと割烹着。細部のデザインこそ現代風にアレンジされているが、基本的なシルエットはまさにあのカタチ!
たしかに近ごろのファッション界では、ゆったり着られるビッグシルエットがトレンド。割烹着のざっくり感はそれに通じるところがある。
そんな割烹着に目をつけ、オシャレに生まれ変わらせたのが、久留米絣を使ったアイテムを販売する福岡の老舗、株式会社オカモト商店。以前コネタで紹介した、もんぺをパンツ風にアレンジした「モンパン」も同社のアイテムだ。
なぜ今度は割烹着を? 担当者に話を聞いた。
「ワークウエア的なブラウスを作りたいと思ったんです。家の中やちょっとそこまで、というときはもちろん、街なかでも着やすく、楽なものを作れないかな、と」
久留米絣の小幅(37cm位)を利用できるもので、パターン(型)もあるもの……などアレコレ考えるうち行き着いたのが割烹着だったという。
「久留米絣の小幅をはぎあわせて、直線的な和のパターンでデザインしました。縫製はデニム工場とのコラボで、巻き縫いやチェーンステッチなどはデニムと同じ仕様です」
見返し(背当て)の水玉柄もかわいらしく、後ろのネック下部分にはちょっとひっかけるのに便利なループ紐付き。そんなイマドキの工夫も多い一方で、袖口にはゴムを使用するなど、割烹着らしさもちゃんと残している。流行と伝統のミックスバランスが絶妙なのだ。