日に日に気温が下がってきて、熱いお風呂が恋しい季節となってきた。そんな折、某手づくり市でくじらマークがかわいい「羊水塩」なるお塩を発見。
随分思い切ったというか、インパクトのあるネーミングである。泉州にある「オトメゴコロ」というおむすび屋さんがおむすびと一緒に販売していたものだが、水やお湯に溶かすことで、人間の羊水や血液に近いイオン水ができるそうで、なんとも気になる……。

発売元である、大阪府の岸和田というところにある「泉州塩業」の代表・平川さんに問い合わせてみたところ、2001年頃から販売をスタートした商品とのこと。

「もともと、私は大学で海水成分の研究などをしていたんですね。人間の血液や体液にきっちり成分を合わせた塩ができないかということで、10年くらいかけて開発しました。ミネラルは市販の食塩の10倍、海洋深層水ニガリを、惜しげもなくドボドボ入れています(笑)。
万能塩なので、食用、健康、美容、なんでもオールマイティにお使いいただけます」とのこと。

お料理に入れて食べるのはもちろん、歯磨き粉の代わりにしたり、風邪予防のために目や喉、鼻を洗ったりするのにもいいらしい。なにしろ、体液と成分が同じなので痛みや刺激を感じにくいというのが利点だそう。しかし、いちばんのおすすすめはお風呂に1袋全部入れる「羊水浴」という。羊水と同じ成分のお湯にプカ~と浮かぶだなんて、なんだか原始のリラクゼーションが味わえそう!?

「たとえば、数の子の塩抜きを例に出すと、塩水に漬けておくことで数の子の塩分が抜けますよね。真水では抜けません。
それと同じで、体液と同じ成分のお湯に浸かることで、電磁波なども抜けやすくなるという効果が期待できます」とのことでほ~っと感心。1日中、パソコンにへばり付いていなければならない私のような職業の人にはぴったりかも!?

ちなみに、「オトメゴコロ」さんはこの塩で「塩(えん)むすび」なるシンプルなおむすびをつくる他、たこめしなどをつくる際にたこの下処理にもこの塩を使っているという。「味にとがったところがなくなり、まろやかになるんですよ」とのことだった。

そんなこんなで、私も1袋買ってみた「羊水塩」。長引く不況や加齢(!)などで個人的にも、何かとつらいことが多い今日この頃。胎児から人生をやり直したい! という気分のときに試してみたいと思います。

(まめこ)