まず、絵と活字が混在するマンガコンテンツの映像的特性は何か。液晶モニターメーカーのEIZOに聞いてみた。
「小説などの活字デジタルコンテンツと異なり、マンガの場合はセリフもすべて画像として扱われます。フォントデータであればモニターの精細度に合わせて自動的に最適なフォントで表示されますが、漫画では元データの精細度に依存しますので、表示解像度と同等かそれ以上の精細度でないとぼやけた表示になってしまいます」
セリフの部分って画像になっていたのかぁ。知らなかったです。
「また、一般的にモノクロ2階調印刷の解像度は1200dpi相当あるいは1800dpi相当と言われ、PCモニターの100dpi前後と比べると圧倒的にきめ細かいわけです。もちろんデジタルコンテンツに落とし込む際に縮小・グレースケール変換(256階調表示)されるので、ある程度PCモニターでも見やすいものになりますが、残念ながら印刷物のようにはきれいに見えないのが現状です」