
しかし、あふれさせてばかりなのも面倒。聞くところによると、今では固形のしょう油も売られているようですよ? 振りかけるタイプもあれば、味噌のような形状で塗ったり摘んだりするのもあるらしく。
そして、今度はこんなものを発見しました。
「京の舞妓さん本舗」(京都府京都市)が昨年11月より発売しているのは、その名も『舞妓さんの泡醤油』。
形状は、液体とも固形とも言えない。いわゆる、“ムース状”になっているようです。
「数年前に行った飲食店で、初めて『泡醤油』というものを知りました。『舞妓さんなど着物を着ている人が食事に来た際、しょう油が跳ねて着物を汚さないために料理人の心遣いで作られたもの』という俗説があるそうです」(担当者)
日本人の“おもてなしの心”が表れた、いい話!
しかしこの泡醤油は、あくまでプロ向けのもの。一般に広く知れ渡ってはいませんでした。
「親族で会食をしている時でした。子どもたちがお寿司を食べる際、しょう油をテーブルにこぼしたり、服に跳ねさせてたんです。それを見て、『家庭用にあの泡醤油があればいいのに……』と思い付きました」(担当者)
というわけで、商品化に向け動き出す。しかし、日持ちなどの問題が立ち塞がった。