世界中に店舗展開しているマクドナルドは、各国に合わせた特徴を持っていることで有名だ。例えばフランスのように、ハンバーガーのバンズにフランスパン(バゲット)を使うといったようなメニューの違いであったり、タイで見られる合掌しているドナルドだったりする。
その中でもシンガポールにあるマクドナルドは、とにかくエコロジカルだ。これは記者の先入観だが、ファーストフードとエコという2つの言葉は、あまり馴染みがなさそうに思える。しかし西部、広さ80ヘクタールのジュロン・セントラルパークに建つマクドナルドは、とってもエコだ。何がエコなのか。それはこのマクドナルドの外観に注目してほしい。
まずは写真をどうぞ。同店舗は店全体が緑に包まれまくっている。なぜこのような形のマクドナルドになったのか。同店をデザインしたシンガポールの設計会社ONG&ONGに聞いてみたところ、公園内の環境と調和させるため、レストランを青々と茂った草木にくるむデザインにしたそうだ。特筆すべきはキノコ型の屋根で、緑の屋根は屋上表面を保護するだけでなく、乾期には植物の生育に必要な雨水と栄養素を蓄えるという。