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「下町ロケット」最終回、佃イズムの意外な継承者は…小泉孝太郎「炊き出し」発言の衝撃

ラスト30分の時点で繰り広げられた佃VS椎名の演説合戦はさすがの見ごたえだった。椎名の「60%を高いと思いますか? 低いと思いますか?」という話は詭弁でしかなかったが、一瞬「それも一理ある」と思わされる説得力を持っていた。しかし佃が「1%だから死んでもしかたないなんて思う人間はどこにもいませんよ。だから我々は常に100%を目指して努力をするんだ」と完全に論破し、さらに「あんたとはこんな話がしたかったんじゃない」と寂しげに去る。どんな時も技術者としての夢を追い続ける佃を総括するシーンだった。

ガウディ編で最も強い印象を残したのはやはり椎名役の小泉孝太郎だろう。後半全編を通じて冷徹な悪役を見事に演じきっていた。ただ、最終回でいきなり彼の生い立ちが明かされ、貧しい時期を経験したことが明かされた部分だけは少し残念だった。椎名が発する「あんたは炊き出し一杯のために長時間歩いたことがあるか」という言葉には、端正すぎる風貌も災いし思わず「この人一番なさそう……」と感じてしまったのだ。

佃品質、佃プライドを体現する意外な功労者


そしてエンディング、ガウディ治験第一号の手術から3年後。第5話以来となる、佃製作所製のバルブを搭載したロケットの発射シーン。見守る面々の中には帝国重工に就職を果たした娘・利菜(土屋太鳳)の姿もあった。正直「またロケット飛ばすのか!」とも思ったが、ドラマとしては手術シーンで「ガウディの治験成功!」で終わるのではやや派手さに欠ける。やはり見た目のカタルシスがぜんぜん違う。「やっぱいいよなあ、ロケットは!」の佃の言葉に頷かざるをえなかった。

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