
はたして「笑点」の次の司会者は誰なのか。これについてはすでにあちこちで下馬評があがっている。エキレビ!でも、井上マサキさんとイラストの小西りえこさんが何人か候補を予想していた。井上さんの記事は、現在の大喜利メンバーでは最年少の林家たい平(51歳)よりも年下、「U-50」に絞っての予想(本人いわく「妄想」)だったが、それに対して私は大御所を中心に候補をあげながら、どの程度現実性があるか考えてみたい。
「本流」「本家」「インテリ系」「喜劇系」……新司会者に選ばれるのはどの系統?
「笑点」の司会は、ワンポイントリリーフ、ピンチヒッター的な出演をのぞけば、1966年5月の放送開始以来、現在までに桂歌丸を含め5人が務めてきた。
初代司会者は、前身番組「金曜寄席」から引き続き務めた落語家の立川談志。このあと1969年11月からはタレントの前田武彦に代わったが、1年あまりでコメディアンの三波伸介(初代)に交替する。三波は10年以上にわたり司会を務め、お茶の間に親しまれながらも、1982年12月に52歳で急逝してしまう。翌83年の正月特番で俳優・タレントの愛川欽也が大喜利レギュラーの林家こん平と司会を務めたのを挟み、翌週より三遊亭圓楽(五代目)が新たに司会の座に就く。番組開始当初のレギュラーの一人だった先代圓楽だが、高座に専念するため「笑点」からしばらく離れており、これがじつに14年ぶりの復帰となった(この間、1977年には弟子の楽太郎=現・圓楽がレギュラー陣に入っている)。以後、2006年に病気で降板するまで23年間、司会を務めた。