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夫婦の真実を描いた神回「カルテット」実は視聴率好調で今夜7話(10時になるのが怖い)

妻はヴァイオリンを弾かなくて、家で流れるのはGReeeeNの曲。
夫がプレゼントした大切な詩集は読まれないまま、鍋敷きになる。

一つ一つは本当にささいなことなのに、それは降り積もって夫婦を蝕んでいく。

真紀「一緒にいるうちに、無理しないでいられる関係になって。嘘もない、隠しごともない、素直な自分でいられて」
幹生「一緒にいてわかってきたのは、当たり前だけど、ああ、彼女も普通の人だったんだなって」
真紀「私、家族を手に入れたんだ、って思えたの」
幹生「恋をしている頃は特別な人だって思えたけど、最初の頃のどこか秘密めいた感じの彼女は、もうどこにもいなくて」


幹生が想う「特別な人」と真紀が感じる「家族」は相反する。出会ったときのときめきは失われ、そこには夫婦を維持しようとする努力だけが残った。

真紀「40年かぁ……って」
幹生「40年かぁ……って」


温泉で40年連れ添ってきた老夫婦と出会った二人は、お互いに声をあげる。文字にすると同じセリフだが、声のニュアンスは驚くほど真逆だ。

幸せの象徴だった土手の凧(二人はわざわざ空に舞い上がる凧を入れて自撮りしている)は、疲れきった幹生の目の前で無残に地面に墜ちる。このときの幹生の表情が本当にせつない。哀愁をまとう宮藤官九郎の顔が、田中邦衛に見えた。

幹生は基本的に善人だ。荷物を落とした老婆に即座に駆け寄ることができるし、偶然再会した元彼女の玲音(大森靖子)に誘われてもきっちり断る。真紀だって善人だ。家事をこなし、懸命に夫を支えようとする。好きなように働いていいと後押しだってする。...続きを読む

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「夫婦の真実を描いた神回「カルテット」実は視聴率好調で今夜7話(10時になるのが怖い)」の みんなの反応 1
  • poco 通報

    今日のは、面白かったな。盗癖のある女が落とされた時も残酷さよりもスッキリしたし、一生さんが、スベリ落ちた後にカゴが頭に当たったのも偶然みたいだし、官九郎さん出てから、がらっと雰囲気変わって最高です。

    12
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