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池田エライザ「左ききのエレン」木村拓哉「グランメゾン東京」を比較。呪い・努力・才能、真逆の天才ドラマ

さらに過去の時間をはさみこむ。
少女時代のエレンとお父さん。エレン、ごはんも食べずに十四時間ぶっとおしで絵を描いている。その絵を観て、天才っぷりに父親が泣く。自分にはなかった才能をまざまざと見せつけられたからだ。
第1話で、朝倉光一サイドから描かれたエレンの姿が、エレン側の視点で描かれる。グラフィティアートを描くエレン。
途中で、またも少女時代のエレンが挿入されーの、グラフィティアートを描くエレンに戻りーの、交互に描きながら、グラフィティアートを観た光一の「すげぇ」の声で、第2話の冒頭、雑誌でエレンを発見した光一の「すげぇ」に着地!
って、ここまで13分ぐらいで、この密度、このスピード、この時空のぶっとばしかた。
ぼやぼやしてると置いていくぞっていう作り。しびれる。

光一は入社したころのことを思い出す。
先輩の沢村さん(村杉蝉之介)が言う。
「できるやつには4タイプいる。
自分を冷静に分析して成長するリアリスト。
自分を成功者だと信じて疑わないナルシスト。
自分の判断に周りを従わせるサディスト。
そうとしか生きられないタイプ、アーティストだ」

最後の「アーティストだ」には、もちろんエレンの姿が重なる。

「グランメゾン東京」と比較


日曜劇場「グランメゾン東京」の木村拓哉が、人生をすべて料理に捧げることで成し遂げられる才能と努力の天才だ。一方、エレンは、努力なんか超越し、才能そのものに人生を喰われてしまう呪われた天才だ。
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左ききのエレン

左ききのエレン

広告代理店を舞台にした心をえぐるクリエイター群像劇。原作はcakesクリエイターコンテストで特選を受賞した同名漫画。主演は地上波初主演の神尾楓珠と池田エライザのダブル主演。MBS/TBSドラマイズム枠にて、2019年10月より全10話放送。

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