中居正広にバラエティの洗礼を受け、爪痕残したSnow Man<柚月裕実の「Weekly“J”」>
イラスト/おうか

柚月裕実の「Weekly“J”」#3<11月15日〜21日>

アイドルファン歴25年超のアイドルウォッチャーの筆者が一週間の出来事からトピックを紹介しようというこのコーナー。今回は11月15日からの一週間をウォッチします。

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今回注目したのは、20日放送の『金曜日のスマイルたちへ』にゲスト出演したSnow Manについて。
SNSでも関連ワードが複数トレンド入りするなど大盛況だった放送回を振り返ります。

「全員でかかってきたらなんとかなると思ってんじゃねぇよ」

11月20日放送の『金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)にSnow Manが登場。MCの中居正広から愛あるいじり、バラエティの洗礼を受けていた。

「中居がよく知らないジャニーズSnow Manに迫る!」と題して、Snow Manのメンバー9人が登場。冒頭から異様な盛り上がりをみせると、中居は「なんかもう苦手」とぽつり。立ち上がった佐久間大介が出演の喜びを伝えるも、中居先輩の先制攻撃。「全員でかかってきたらなんとかなると思ってんじゃねぇよ」。

自己紹介を兼ねたQ&Aでは、「これは1人ずつに聞きます。これ、みなさんに打席がまわってきます。あとはオンエアで確かめてください」。早速バラエティの洗礼を受けたSnow Man。

リーダーの岩本照からスタートし、実は不満があるのでは? とメンバーに揺さぶりをかけて、深澤辰也を罠にハメたり、ラウールを「ラトゥール」という街で目にするマンション名になぞらえたり。千賀軍団の一員だと名乗った渡辺翔太には「はぁ?」と、特に佐久間と渡辺のキスマイがらみのメンバーには厳しめ。
「美容マニア」もびっくりの汗だくだった。

目黒連が駄菓子エピソードを披露すると、「オンエア観てみて」とニヤリ。続いて、阿部亮平は気象予報士資格を持っていることを紹介したが、自ら「オンエアされますかね」と不安をこぼしていた。しかし、「みんなが知らないからオンエアできる」とバラエティのコツを伝授。

メンバーをどんどん揺さぶっていたのだが、冒頭で「どうした方がいい? どうしてあげればいいかわからない」と“プロデューサー中居”が顔を出していた。中居は、Kis-My-Ft2のデビュー直後、グループ内格差が叫ばれていたときに、“後ろの4人”に着目して舞祭組をプロデュースした。メンバーのエピソードから特徴的な部分を出し、いじりながらメンバーの顔と名前、印象が残るようにしていたのが中居流。

ロイヤル宮舘、だて様の華麗なる回収劇

「Snow Man一斉調査」と題して、中居からの質問にメンバーが名前あり or なしのスマホを使い分けて回答したのだが、中でも、特にいじられていたのが、“だて様”こと宮舘涼太。気品に溢れるロイヤルな雰囲気を醸すアイドル。この日もパリッとした白いシャツをインナーに、赤の差し色が入ったロングジャケットをお召しになって登場しただて様。

「キャッチフレーズは?」の問いに「亀梨軍団」と回答した。中居があらかじめ「いじってもいいタイプ?」とメンバーに聞いた上で、「なんか韓国映画ですぐやられちゃう人」と、途中から“ハンさん”と呼ばれる事態に。

さらにメンバーに彼女がいるかどうかの問いに、「宮舘はいますね」と匿名で密告されスタジオがざわつく一幕があった。
しかし、「(彼女)いないですし、ハンさんでもないです。宮舘と申します」と、最後の最後に全て回収。全国に名前をアピールしつつ笑いもとるファインプレーをみせた。

中居正広にバラエティの洗礼を受け、爪痕残したSnow Man<柚月裕実の「Weekly“J”」>
左上から時計回りに、 宮舘涼太、深澤辰哉、渡辺翔太、阿部亮平、佐久間大介、目黒蓮、岩本照、ラウール。名前だけでも覚えて帰ってください!

「ピン芸人のネタみたい」向井ワールドで、スタジオを笑いの渦に

続いて、注目したいのが、MCを翻弄する勢いで攻防を繰り広げた向井康二。「ゆくゆくはソロでやっていきたい?」の問に、「迷ってます」と匿名で回答したにも関わらず身バレ。自撮り写真を交えながら、「正解」と回答。巧みな回答にはメンバーも笑っていた。「楽しみやがって」「悔しい」と中居のバラエティ魂に火をつけた。

その後も「あいつ今彼女いるな」の問いに、「宮舘はいますね」と匿名で密告。匿名とは一体……。それでも、写真や動画を駆使して中居との攻防を続けた向井。澤部からは「ピン芸人のネタみたい」とお笑い芸人からも称賛されていた。
ただ喋り倒すでもなく、用意されたアイテムを駆使し、言葉と表情を巧みに使い分けながら笑いをとっていたのがお見事。

最後に、中居から「これは調子にのりすぎ!」とバラエティの絶妙な加減を指南され、「ルールの中で破れ」とアドバイスされていたが、終始、向井のトーンを崩さずに勝負していたのが印象的だった。

かつて『うたばん』(同局)でMCをしていた中居。度々ゲストで登場しただが、石橋貴明の耳打ちで大野智が中居に悪態をつくという、通称“下剋上コント”が番組のお決まりの展開。それを彷彿とさせる攻防戦だった。SNSでも「爪痕を残した」という声も多数寄せられており、Snow Manのバラエティ班として、今後の活躍を予感させた。

ファンではない人たちからすれば9人のメンバー全員の顔と名前を覚えるのはなかなか難しいこと。人気アイドルを前に、ここまでかき回せる人は他にいないであろう中居のMCと、それに全力で応えて、たくさんの笑いをもたらしたSnow Man。視聴者の記憶に残る放送回だったのではないだろうか。

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Writer

柚月裕実


Web編集/ライター。ジャニヲタ。アイドルがサングラスを外しただけでも泣く涙腺ゆるめな30代。主にKAT-TUNとNEWSですが、もはや事務所担。

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@hiromin2013

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