橋本良亮(A.B.C-Z)初の単独主演ドラマ『痴情の接吻』

土曜の深夜にA.B.C-Z橋本良亮がこれまでとは違う大人な表情をみせるーー7月3日からスタートしたドラマ『痴情の接吻』(ABCテレビ・テレビ朝日系)で単独初主演を務める橋本。

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原作は如月ひいろ『痴情の接吻』(小学館「プチコミック」)。ドラマのキービジュアルは、キャミソール姿でデスクに座る柏木和華(中村ゆりか)のふくらはぎに手を添え、膝に顔を近づけた上条忍(橋本良亮)の姿が。
第1話の冒頭から刺激的なシーンで視聴者を驚かせた。

「これから、あまり世間に類例がないと思われる私たちの間柄について、できるだけ正直にざっくばらんに、ありのままの事実を伝えてみようと思います」と、彼女の肩から首筋、そして髪をかきわけて耳にキス……。

橋本はメガネにスーツ姿のミステリアスな雰囲気のハイスペック男、上条忍を演じている。柏木和華とは高校の同級生。10年ぶりにドイツから帰国した忍が和華の働く図書館に現れたところからストーリーが展開する。

2人の事情が重なり、交際しないまま忍と和華の同居生活がスタート。微妙な関係が続く。何よりも読書の時間を大切にしてきた和華。それをサポートしようと尽くす忍。ただの同居のはずが、次第に忍に心惹かれていく和華ーー。

和華の妄想が止まらない!

このドラマの面白さの一つが、和華の具体的すぎる妄想シーン。それを映像で見せており、実際に橋本が演じて和華の妄想に応えている。ドキドキが止まらない胸キュン必至なシチュエーションだったり、官能的な大胆なシーンだったり、引き締まった体でダンスを披露したこともあるなどバリエーションに富んだ内容。
活字中毒の和華らしい、官能的な妄想が暴走しているのだ。

初めは、忍の一方通行な片想いに思えたが、ストーリーが進むごとに関係も少しずつ変化していく。忍は和華が自分のことを好きではないことをわかっており、それならば好きになってもらおうとあれこれ手を尽くす。料理の腕を活かして晩ごはんを作って待っててくれたり、お弁当を差し入れしてくれたり。読書の時間を大切にする和華のために、住環境を整え、邪魔をしないようにと気を配る。

眠れなさそうな様子の和華を気づかってホットミルクを用意、関係が進展すると「いってきます」のキスを催促する可愛らしい一面も。とにかく尽くす忍。関係が少しずつ進展すると、たくさんのキスに「好き」と直球ストレートなセリフの嵐。

第3話では関係がさらに進展する。それでも一気に加速するのではなく独特なペース。妄想が膨らみ、忍との関係をさらに深めようと、和華が勇気を出して歩み寄るのだがーー。

忍はじっくりと関係を築こうと、誠実で紳士的な振る舞いをみせる。
均衡を保とうとする天秤のような、絶妙なやりとりにドキドキ……。

第4話では2人の高校時代の同級生である鈴木岳(井上祐貴)が、仕事で和華の働く図書館にやってくる。これによって忍が影響を受け、2人の関係がさらに揺さぶられる。

回を追うごとに橋本の“沼”が……沼が見える……そんな感覚に陥る。

A.B.C-Zのメンバー全員が出演するバラエティ番組『ABChanZOO』(テレビ東京)や、『A.B.C-Zの1000本ノック』(Paravi)などでは、体を張った挑戦や、DIYに目を輝かせている橋本。ドラマともなるとスーツ姿で細いフレームの眼鏡が良く似合うエリートな忍に変身。バラエティ番組で見せる顔とのギャップがたまらない。第4話でのライバル登場、5話でのハプニングを経て攻守交代。さらに官能さを増していく『痴情の接吻』。次回放送は8月28日。さらなる展開が待っていそうだ。
(柚月裕実)

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番組情報

『痴情の接吻』
ABCテレビ:毎週日曜 よる11時25分~/テレビ朝日:毎週土曜 深夜2時30分~
※地上波放送終了後、TVer・GYAO!にて見逃し配信あり

出演:橋本良亮(A.B.C-Z) 中村ゆりか
主題歌:A.B.C-Z「夏と君のうた」

番組サイト:https://www.asahi.co.jp/chijonokiss/

Writer

柚月裕実


Web編集/ライター。ジャニヲタ。アイドルがサングラスを外しただけでも泣く涙腺ゆるめな30代。主にKAT-TUNとNEWSですが、もはや事務所担。

関連サイト
@hiromin2013


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