レビュー

朝はアラームを何度も止め、慌ただしく身支度を整えて家を飛び出す。職場に着けば次々とタスクに追われ、今日こそ進めるはずだった仕事は未着手のまま。

帰宅後はソファに倒れ込み、スマホを触り続けて気づけば深夜——そんな毎日を繰り返してはいないだろうか。本書は、そうした日常を変えたい人に手に取ってほしい一冊である。
著者の井上皓史氏は、2016年に朝活コミュニティ「朝渋」を立ち上げ、累計3万人以上を動員する規模へと育て上げた。2018年に独立後は活動を拡張し、2025年には5AMを創業、新たに「5AM CLUB」を始動。早起きを軸としたライフスタイルの発信で、多くの支持を集めている。
本書の核となるのは「最初の10分」という考え方である。1日を7つのブロックに分けた「時間割」を設計し、それぞれのブロックの入り口となる「最初の10分」を整えることで、その後の行動の流れを自然に変えていく。7つのブロックの役割とともに、具体的な過ごし方が提示されている点が特徴的である。
本書を読めば、気合いや根性に頼らずとも、自分を自然に動かす仕組みが手に入る。時間に追われる日々を抜け出したい人、生活を整えたい人にとって、本書は大きな変化のきっかけとなるだろう。

本書の要点

・まとまった時間のうち、「最初の10分」に何をするかが、その後の行動の流れを変えるスイッチになる。たとえば、疲れて帰宅したとき、ソファに腰を下ろすと、そのままダラダラ過ごしてしまう。

一方、家に着いた瞬間に「炊飯器をセットする」「お風呂を沸かす」「洗濯物をたたむ」といった小さなスイッチを入れるだけで、その勢いのまま次の行動へ移りやすくなる。
・1日の7つのブロックを意識し、それぞれの「最初の10分」を整える生活を送ることが、日々を機嫌よく過ごし、無理なく成果を上げるためのポイントである。
・1日は朝ではなく、前日の夜から始まっている。その鍵を握るのが、就寝前1時間30分の「DOWN TIME」である。「DOWN TIME」の「最初の10分」で行うのは、10分だけ思う存分スマホを使うことだ。そうすれば、その後にきっぱりスマホを手放せる。



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