5月31日に放送されたNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(第21話)で、主演を務める仲野太賀(33)と、太賀の父で俳優の中野英雄(61)が事前予告なしでサプライズ共演を果たし、話題になっている。
父の英雄が演じたのは、小一郎(仲野大賀)が大将として初の城攻めに挑んだ敵の竹田城主・太田垣輝延(おおたがき・てるのぶ)。
城を包囲され、水がなくなり窮地に陥った輝延は捉えられ、「刺し違えてでもわしを助けよ。斬れ、斬れ!」と弱りきった家臣たちに激を飛ばす。しかし小一郎は「家臣の命をなんじゃと思うとるんじゃ~」その顔面めがけて強烈パンチ。見事、無血開城を果たすという展開だ。
中野にとっては、念願の大河初出演。「大河ドラマに出演するほどの俳優になってほしい」との願いを込めて、太賀と名付けた息子が、見事、主役をものにし、父の出演を誘ったことになる感動のシーンだった。
「中野はインタビューで、“大河は出たくて出てくてしょうがなかった”と明かしていますが、出演がうれしい反面、作品の邪魔をしてしまうのではないかとの葛藤があったとか。撮影終了後は、涙が出るほどうれしかったそうです」(スポーツ紙芸能担当記者)
中野といえば、1992年のフジテレビのトレンディドラマ「愛という名のもとに」で、倉田篤、通称“チョロ”役で強烈な印象を残し、一躍その名が全国区となったことは周知の通り。その後は、「首領への道」シリーズを始め、任侠モノなどのVシネマを中心に、300本以上の作品に出演するコワモテの俳優として活躍した。
しかもそれだけではない。中野は、日刊ゲンダイにゆかりのある“ある作品”にも出演している。映画関係者の話。
「中野の個人事務所のサイトの〈出演映画〉欄では、何本かの出演作を列挙した後、〈他多数出演〉となっていて記載はないのですが、2007年の実写版『やる気まんまん』(杉作J太郎監督)に主演しています。同作は、日刊ゲンダイで長年連載されていた艶笑漫画ですが、中野は、オットセイの被り物をして男性器をコミカルに演じています。Vシネマでアウトレイジな役を演じる一方、こうしたカルト作品にも出演していた訳です」
中野にとって、「やる気まんまん」の出演が“黒歴史”になっていないことを願いたいが(笑)、監督の杉作J太郎氏も、かつて日刊ゲンダイのインタビューで「(主人公の)数馬とオットセイが炎を背景にして『やる気、まんまーん!!』とキメゼリフを叫ぶシーンも中野さんの熱演のおかげで、明るくて陽気どころか文字通り爆発的なシーンになってると思います」と絶賛していた。
ちなみに同作は今でもDVDで見ることができる。そんな作品もあると思えば、あらゆる役をこなしてきたいぶし銀の俳優の二世が、大河で主役を張るまでにブレイクし、父もまた念願の檜舞台に立てたという話もさらに感慨深くなる。
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俳優界では、父と子で確執があることも多いが、この親子の確執は飛び抜けている。関連記事【もっと読む】確執の真相語った佐藤浩市が逃れられない“親子の因果”連鎖…では、三國連太郎と佐藤浩市の抜き差しならない関係性について伝えている。

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