馬宿はハイラルを旅する全ての旅人たちのオアシスでもあり、馬宿に行けば必ずと言っていいほど旅人に遭遇することができます。彼らはそれぞれ違った目的で旅をしているようです。旅の出会いは一期一会。でも彼らがどこから来て、どこへ行くのか、ちょっと気になりますよね。
そこで本稿では馬宿に集う気になる旅人に注目。その行動に密着してみました。
◆双子山の行商人に密着!
まずは多くのプレイヤーが初めて訪れるであろう双子山近くの双子馬宿をチェック!
双子馬宿は他の馬宿よりも訪れる旅人が多く、旅初心者であるリンクに様々な助言を与えてくれます。
双子馬宿を利用する旅人のたち。ゼルダ姫の巡礼コースを巡る者、行商をしに来た者、宝石を求めて旅する者と目的はさまざま。宿に居座っている旅人や馬に乗った旅人も見かけます。
その中で注目したのはこの人。髭の剃り跡が青々としたブグリさんです。
午前12時、突如として宿を後にしたブグリさん。宿を出て北に向かいます。北といえばカカリコ村のある方角ですが、こんな夜中に外を歩いて大丈夫なの!? というわけで彼に密着開始!
密着早々、スタルボコブリンに遭遇するブグリさん。言わんこっちゃない。
敵を倒したところお礼になかなか良い料理をいただきました。ヨロイカボチャといえばカカリコ村名物。やっぱりカカリコ村に縁があるようです。
スタルボコブリンの襲撃で時間を食ってしまい、カカリコ橋にたどり着いたのは朝6時。この橋を渡ればカカリコ村まで一本道。やはりカカリコ村を目指しているようです。
午後1時、カカリコ村までの一本道のカーブまで来ました。ここまで夜中のスタルボコブリン以外の敵はおらず、快適な道中です。
しかしリンクの命を狙うイーガ団が襲ってきてブグリさんを巻き込んでしまいました。イーガ団撃退のお礼にガンバリダケをゲット。お礼を言われたけど、そいつリンクがいなかったら現れなかったから! なんだか申し訳ないと思いつつありがたくいただきます。
午後8時、カカリコ村に到着です!
午後11時にカカリコ村の宿屋に到着。じつに1日かけて双子馬宿からカカリコ村宿屋まで歩きました。
ほんのちょっと休憩して、午前12時20分に再び外へ。
旅人にとって厄介なのは天候の変化。この日は午後4時から雨が降り始め、しばらく木の下で雨宿りを余儀なくされました。
午前2時、双子馬宿の手前でスタルボコブリンとイーガ団が襲来! 馬宿に着くまでが旅。一瞬たりとも気が抜けません。
魔物を撃退したのち、先行して歩いていた旅人と合流し3人で仲良く馬宿を目指しました。朝6時に双子馬宿に到着。
ブグリさんはちょっとだけ休み、再びカカリコ村へと向かっていきました。
密着結果:ブグリさんは双子馬宿とカカリコ村を1日~1日半かけて往復し行商を行っているようです。夜はスタルボコブリンが出ますが、それ以外は敵もおらず、まったりとした旅路でした。<b>2日半の旅の間にイーガ団に襲われること4回。</b>リンクが同行しない方が安全な旅だったかもと思うと申し訳ない気持ちでいっぱいです。
その兄ちゃんのおかげで襲われたんだけど…ま、いっか!
◆アッカレ地方の恋の冒険家に密着!
次にやってきたのはアッカレ地方。北東のはずれの辺境ではありますが、紅く染まった木々が大変美しい大地です。辺境の地なので旅人は少なめですが、だからこそ個性的な旅人が集まるエリアでもあります。
ミナッカレ馬宿で出会ったゲルド族の旅人ラボーラさん。アッカレ地方でパートナー探しの旅を楽しんでいるとのこと。
午前9時に馬宿を出発し、北に向かって歩きます。先行してゴロン族が歩いていますね。
ラボーラさん、「ゴロン族はいいね…」とつぶやきながら歩いていますが…もしかしてゴロン族を狙っているのか…!?
先に歩くゴロン族はナッドンという名の行商人。後ろからラボーラが歩いてきていることにまったく気が付きません。
ラボーラさんの恋の手助けをしてやろうと思い立ったリンク、ナッドンに話しかけて足止めし、二人の距離を縮めます。この距離なら射程範囲でしょう。ラボーラさん、狙っちゃってください!
しかし後ろから同じスピードで付いていくばかりでハンティングの気配がありません。というか距離が近すぎて圧がすごい。
午後8時、途中雷が鳴り、雨宿りをするふたり。雨宿りなんてベタすぎるシチュエーション。恋が生まれるチャンス到来かとニヤニヤしていたのに、お互いにあさっての方向を見ていて全然意識していない!
午前4時。まるで某RPGのように連なって歩く3人。
していない!
二人の距離にやきもきしていましたが、ラボーラさんのほうがほんの少しだけ歩くのが早いらしく、ふたりの距離はここまで縮まりました。これはもう一緒に旅をしている、つまり恋が成就しているという認識でよいのではないでしょうか?
再びイーガ団を呼び出して場を混乱させましたが、恋には障害がつきもの。幾多の苦難を乗り越え、ふたりの絆は深くなっていくのです!
…と思ったらナッドンが遠くまで逃げたためラボーラさんが先行する形に。後ろ振り返らないラボーラさん。逃げまどうナッドンの姿に失望したのか…?
午後5時、ヒガッカレ馬宿に到着。お互い別の入り口から馬宿内に入り、距離を取って休憩します。あ、これ恋生まれてないですわ…
午後6時40分、ふたりとも同じタイミングでヒガッカレ馬宿を出発し、来た道を引き返します。
スタルボコブリン、イーガ団、雷といった苦難を経て、距離が遠くなってしまったふたり。おせっかいと思いつつも再度話しかけ作戦を行い、ふたりの距離を縮めます。
しかし行けども行けども何も起こらず…
午後1時に3人で仲良くミナッカレ馬宿フィニッシュ。まるで親子みたいな絵面ですが3人はなんの関係もありません。
密着結果:ラボーラはミナッカレ馬宿とヒガッカレ馬宿の間を2日と4時間かけて往復していました。
ラボーラさん、運命の人は案外近くにいるかもしれませんよ…!? とはいえ、「パートナー探しの旅を楽しんでいる」と言っていたので、これはこれでよいのかもしれませんね。
◆盾サーファーの旅路は危険がいっぱい!
ところ変わって次は北西のタバンタ地方へ。雪が降り積り、防寒仕様の服を着ていないといられない極寒の地です。
雪原の馬宿で出会ったヘチマルさん。この寒さの中、腕まくりをしてやる気満々。モテたいという理由で始めた盾サーフィンにすっかり魅了され、へブラ山に盾サーフィンをしに行くとのこと。面白そうなのでついていきました!
午後3時、雪原の馬宿を出発。南西に向かいます。これまでで最も過酷な環境の旅路。こんな時間に出発して大丈夫なのか…!?
雪原には危険がいっぱい。雪に擬態していたリザルフォスに襲撃されます。しかしヘチマルさん、やる気満々なのは盾サーフィンだけで、魔物退治はからっきしのご様子。盾で身を護ろうともしません。そう、背中の盾は身を護るものではなく、あくまで盾サーフィンのためのものなのです!
午前3時、タバンタ村跡に到着。ここは廃村になっており、モリブリンが住み着いています。こんな危ない道を通って大丈夫か!?
大丈夫じゃなかった。
こんな危ない道を歩かなければ危険な目に合わずにすんだのに!…でもなんだか憎めないキャラしてます。
午後1時、地獄の雪原地帯を抜けたところで、ボコブリンとリザルフォスの守る櫓を発見。しかしヘチマル、身を隠さず堂々と歩み続けます。嫌な予感しかしない。
やっぱり大丈夫じゃなかった。
この後に及んで盾は絶対に使わないヘチマル。初心を貫き通すその姿にある意味感動すら覚えます。
午後6時、様々なトラブルがありましたがようやくリトの馬宿が見えてきました。
午後8時、リトの馬宿に到着! 生きてここまでこれて本当に良かった! 馬宿の中の椅子に腰かけ、しばしの休息です。
と、喜びもつかの間、タイミング悪く赤き月がやってきました。
午前12時、おもむろに立ち上がるヘチマルさん。どうやら来た道を戻るようです。
さっき赤い月が来たよ! 道中倒した魔物復活しているよ!?
しかし彼は忠告を聞かずあの危険な道を引き返して行きました。
ヘチマルの行く道が安全へとみちびかれますように…
密着結果:ヘチマルは1日と5時間かけて雪原の馬宿からリトの馬宿まで移動していました。その道中にはモリブリンの巣食う廃村やリザルフォスの守る櫓があり、しかも雪で視界が悪く危険度MAX!
おじさんが盾サーフィンするところを見られずに密着終了!
◆この容姿、どこかで見たことある…気になる用心棒に密着!
最後は平原外れの馬宿にやってきました。ハイラル平原の西に位置し、タバンタ地方へ向かう際に立ち寄る馬宿です。
ここを拠点に活動しているウドー。用心棒をしており、旅人のために馬宿周辺の情報を教えてくれます。貴重な矢も売ってくれるので利用した方も多いのではないでしょうか。
ウドーはこの世界では珍しく眼鏡をかけており、その容姿が任天堂の前社長の故・岩田聡氏に似ているということでちょっとした話題になっています。そこで気になる彼に密着してみました。
午前9時、馬宿を出て南東へ向かいます。どこに行くのか尾行してみると…
三叉路を北西に折れ、ゲルド地方へと向かう道を進みます。
ゲルドキャニオン方面にあるデグドの吊り橋付近は魔物がいっぱい。しかしウドーはその手前で止まり、遠くからゲルド地方をチェック!
魔物の気配がまったくないのでおちゃらけるリンク。しかしリンクは行く先々で嵐を呼ぶ男…
やはりイーガ団を呼んでしまった…せっかくなので用心棒の御手並み拝見!
…と思ったら、やる気はあるけど攻撃しにいかないウドー氏。
結局リンクがイーガ団を撃退。次は助けてくれるということですが、期待してもいいんですか!?
再びのイーガ団! カッコいいところ見せちゃって!しかしウドー氏、やはりここでもやる気を見せるだけ…
とうとう本性がバレた。というわけで役に立っているのかいないのかわからないまま本日の偵察は終了。
翌朝5時、本日の偵察開始。今日は北西側を偵察するようです。
午前7時、道の先で助けを呼ぶ声が! ここは用心棒の腕の見せ所では!?
ウオトリ―村出身の旅人とおぼしき人がボコブリンに襲われている! しかしウドー氏、そちらは気にせず、サトリ山方面の偵察に余念がない!
見て見ぬフリをしよう。そうしよう。こうして本日の見回りは何事もなく終わったのでした…
密着結果:ウドーは平原外れの馬宿を拠点にゲルド地方とタバンタ地方の偵察を行っていますが、用心棒と言う割には実践では役に立っていませんでした…。裏で「ウドーの大木」と言われているに違いない。でも矢を売ってくれるからよしとしましょう!
こんなこと言ってるけどウドーもやっぱり憎めないキャラクターです。
総評:旅人とまったり歩むのも悪くない!
というわけで4人の旅人に密着完了! 旅の途中でたまたま出会い、会話する程度であった旅人たち。彼らにはひとりひとり違った目的があり、みな旅を思いっきりエンジョイしていました。危険な道もありましたが、きっと旅慣れた彼らは彼らなりの方法で危機を乗り越えているのでしょう。むしろ安全な行程にまでイーガ団を呼び込んでしまい、本当に申し訳なく思っています(苦笑)。
旅人たちと旅をしてわかったことは、彼らは道中を急がず、リンクの倍以上の時間をかけてゆっくりと進んでいるということです。密着を始めた当初はまったり進行にちょっぴり苛立ちを覚えましたが、彼らと歩調を合わせて歩むうち、いつもはとは違う角度から景色を見たり、普段見落としていた美しい景色に気づくことができました。彼らはこんな素晴らしい景色を見ながら歩いていたんですね。目的を遂げることも大事ですが、時にはこうしてゆっくり歩むことも悪くないなぁ、なんて思いました。
時間や場所によってさまざまな姿を見せてくれるハイラルの景色。一介の旅人になり、旅人たちとともにゆっくりと旅をしてみてはいかがでしょうか?