AI(人工知能)コーディングツールがアプリケーション開発のハードルを下げつつある。コードが書けない人でも、AIツールがあればほんの数時間で「自作」アプリを作ることができる。
フリー開発者の陳雲飛(チェン・ユンフェイ)さんは2025年、コーディングの経験が全くなかったにもかかわらず、AIコーディングツールを使って、きれいな自撮り写真を可能にする補助光アプリ「小猫補光灯」を開発した。
アプリ開発のきっかけはガールフレンドからのアドバイスだった。SNS「小紅書」を見ると、多くの女性ユーザーがカラーカードを使って補助光の効果を出していることに気づいた。そこで陳さんはニーズの調査と検証を重ねた後、AIコーディングツールを使って約1時間で補助光アプリを開発。翌日にはアップストアの審査を通過してリリースされた。
陳さんは機能をアップグレードした有料版「小猫補光灯Pro」を定価1元(約23円)で発売した。このアプリはリリースからたった4時間で、アプリストアの有料アプリランキング1位になった。
陳さんは、「この二つのアプリは現在、ダウンロード数がそれぞれ約30万~50万に達した。『小猫補光灯Pro』の(リリースから現在までの)収入は約30万~40万元(約705万~940万円)になる」と説明した。
同じくフリー開発者の巻巻さん(仮名)のAI起業の道のりは、ある機関との協力から始まった。「2月に小規模な金融機関と共同で、AIで投資を研究する商品を開発し、ソフトウェア部分を担当して2万元(約47万円)の報酬を受け取った。
プロジェクトが終わった時、巻巻さんはこの商品には独自の価値と市場でのポテンシャルがあると考えた。そこで新たに金融AIアプリ「Bfit」を「自作」。市場に投入して1カ月がたったところだ。
コードを知らなくても短時間でアプリを「自作」できるこうした開発方法は、人間が自然言語で指示を出しAIがコードを生成する「バイブコーディング(感覚的コーディング)」とも呼ばれる。OpenAI社の共同創業者のアンドレイ・カーパシー氏は25年2月、「開発者はコードの構文を真に理解する必要はなく、自然言語を通じてイメージを伝えると、AIがコードを生成してくれる。開発者は『感覚で』効果を検証するだけでいい」と述べた。
上海達睿供応鏈管理諮詢の創業者でインターネット産業のベテランアナリストの馬継華(マー・ジーホア)氏は、「AI技術が一層の発展を遂げ、ユーザーが繰り返し利用することによって、AIエージェント工学が確立されるだろう。将来は、AIエージェントのサポートの下、『一人会社』でもフロントエンド、バックエンド、テスト・運営保守の協働作業を指揮して小規模のチームを形成できるようになり、これまでは外部の支援や巨額の投資が必要だったプロジェクトも『一人会社』で請け負えるようになる」と予測する。(提供/人民網日本語版・編集/KS)











