シンガポールメディアの聯合早報は15日、ロシアメディアの報道として、「高い賃金が原因でロシアの地方政府が北朝鮮の労働者の受け入れを諦めた」と伝えた。

記事によると、ウクライナとの戦争の長期化でロシアでは労働力不足が悪化している。

こうした中、ロシア南部に位置するオレンブルク市は清掃などの公共サービス事業のために北朝鮮の労働者を受け入れる計画だったが、賃金面で折り合わず、最終的に合意に至らなかったという。

オレンブルク市長は「市は昨年、1人当たり月額5万5000ルーブル(約11万円)を提示したが、北朝鮮側は受け入れなかった」「私の知るところでは、彼らが現在求めている賃金はその2、3倍の水準だ」と説明しており、これに基づくと希望月給は約11万~16万5000ルーブル(約23万~34万円)となる。

同市長は北朝鮮の労働者を「規律正しく、効率も非常に高い」と高く評価するものの、市の予算ではこれほど高額なコストを負担することはできなかったという。

一方、韓国統一研究院が今年発表した報告書は、ロシア企業関係者への聞き取りを基に、ロシア側が北朝鮮の労働者1人当たりに支払う平均人件費は通常、月額約1000ドル(約16万円)と指摘した。

また、「オレンブルク市長が述べた(要求)金額は単なる賃金ではなく、北朝鮮の労働者1人を受け入れる際の総コストだ」との分析もある。

このほか、世宗研究所の北朝鮮経済の専門家は「一般的な北朝鮮の労働者の平均賃金が1400ドル(約23万円)に達することはない」と指摘。同氏は、「北朝鮮側は労働者の実際の市場価値に基づいて価格を設定するのではなく、相手側の支払い能力に基づいて金額を決める傾向がある」との見方を示したという。(翻訳・編集/野谷)

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