最近にわかに人気・注目を浴びている金融商品があります。

 それがCFD(Contract For Difference)です。
CFDは、日本で普及したFX(外国為替証拠金取引)と同じく差金決済取引の金融商品で、株価指数から個別銘柄、外国株、債権、コモディティ、通貨と幅広い商品を対象とした取引が可能です。

 FXはCFDの中で通貨取引だけに特化した金融商品とイメージしてもらえれば分かり易いかと思います。

 差金決済取引とは:

 買値(ビッド)と売値(オファー)の差額(Difference)のみを取引する契約(Contract)で、通常の株式投資などのように現物資産の受け渡しは行いません。

 また、CFDの取引は店頭取引のFX同様に相対取引となっていて、投資家とCFD業者間の取引になっています。

 CFDの歴史:

 CFDは1990年代にイギリスで誕生し、主に機関投資家の間で利用が広がりました。

 これは、CFDを利用することで印紙税を払わなくてよいことが大きく影響していると言われています。

 取引コストを意識する機関投資家にはこれが大きく影響したということなんでしょう。

 ちなみに同じように印紙税を払わなくてよい金融商品に、先物取引や信用取引などがあります。

 発祥の地でもあるイギリスではロンドン証券取引所における取引の約30%がCFD業者によるものと言われ、オーストラリアでも約15%のシェアを誇ると言われています。

 日本では2005年にFXでもお馴染みのひまわり証券が国内で初めてCFDサービスを開始しました。その後数年間参入する企業・業者が現れなかったのですが、08年4月にイギリスのCFD業者で世界最大手のCMC Marketsが参入したの機にSVC証券、オリックス証券、内藤証券など相次いで参入を果たしました。

 ネット証券最大手のSBI証券も08年12月にCFDへの参入を予定していましたが、現在サービス開始を延期しています。


 先物取引、信用取引とCFDとの違い:

 まず、一般的な先物取引とCFD取引の違いは取引期限にあります。
先物取引では取引期限が決まっていて、ある一定の期限内に売買を完了する必要がありますが、CFDは業者との相対取引のためこの取引期限を自由に決めることができます。

 そのため、業者によっては特定の期限を設けないところもあるため、期限に縛られないというメリットがあります。

 次に信用取引とCFD取引の違いですが、これは基本的にはありません。日本株の信用取引においては、制度信用取引と一般信用取引と2つの仕組みが存在します。

 制度信用取引:証券取引所が一定の基準で選択した銘柄のみを扱い6か月という期限がある。
 一般信用取引:各証券会社が自己の裁量で取扱銘柄や取引期限を自由に設定できるため、期限を無期限とする証券会社も多くある。

 これで既にお分かりになった方もいると思いますが、制度信用取引とCFDでは先物取引と同様に取引期限に違いがありますが、一般信用取引との違いはほとんどありません。

 違いがあるとすれば、レバレッジの大きさがCFDの方が大きい場合が多いぐらいでしょうか。

 そんなCFDのメリットとはなんでしょうか?具体例をいくつか挙げてみました。

1.レバレッジを効かすことができる。
2.一つの口座で株から債権、コモディティまで幅広い商品に投資できる。

3.外国株を簡単に売買できる。
4.空売り(ショート)が可能。
5.24時間取引可能。(*24時間取引できない商品もあります)
6.空売り(ショート)で金利が貰える。

 次回はこれらCFDのメリットについてもう少し具体的に紹介したいと思います。

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(了)
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