台湾メディアの中時新聞網は12日、日本産以外の和牛が存在する背景について論じたコラム記事を掲載した。
記事は、「急に気温が下がった日、あなたは火鍋店の前を通りかかり、『和牛食べ放題』と書かれた看板を見て、思わず店に入った。
その上で、「実は、和牛の発祥地である日本以外にも、米国、オーストラリア、さらには中国でも、日本の和牛の血統を持つ肉牛が飼育されている」と説明。「日本産和牛は価格が高く、飼育コストも非常に高額なため、土地が広く飼育コストの低い他国で、日本から和牛の品種を持ち出して自国で飼育しようと考える業者が現れたのである」と伝えた。
そして、「日本政府は和牛の精子や受精卵を国家資源と位置付け、厳格に輸出を禁止している。しかし実際には、これらを密輸して海外へ持ち出す業者が後を絶たない(※米国やオーストラリアへは規制前に合法的に輸出されたケースが多い)」と指摘。「現地では育種技術を用いて日本の和牛と現地の肉牛を交配させることで、米国産、豪州産、中国産の和牛が生み出されている」と説明した。
記事は、「血統の違いや飼育方法、飼料や飲み水の違いによって、各国の交雑和牛はサシの入り方や肉質、香りなどが日本産和牛とは異なる。ただ、その強みはコストの低さと大量生産が可能な点にあり、価格と供給量を武器に市場で急速に存在感を強めている」とした。
また、「日本産ではないのに『和牛』と宣伝するのは偽装ではないのか」との声も上がっているとした上で、「日本の規定では、純粋な和牛の血統を持ち、なおかつ日本国内で飼育されたものだけが『和牛』を名乗ることができるが、台湾の現行法には明確な規定はなく、業者が牛肉の産地をきちんと表示していれば、詐欺や偽装には当たらないとされている」と説明。最後に「あなたはオーストラリア産、米国産、中国産以外に、どこの『和牛』を見たことがあるだろうか」と問い掛けた。











