2026年5月13日、香港メディアの香港01は、トランプ米大統領の訪中に際し、中国が9年前を上回る国家首脳級の出迎えで最大級の敬意を払った背景を報じた。

記事は、13日夜にトランプ大統領が専用機で北京に到着し、首脳級(「正国級」)である韓正(ハン・ジョン)国家副主席が空港で出迎えたと紹介。「副国級」である外交トップが対応した2017年の訪中時やロシアのプーチン大統領への接遇を明らかに上回り、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記への対応に近い最高レベルの格付けになったとした。

そして、本来の慣例であれば王毅(ワン・イー)外相が出迎えるはずだったが、あえて格上の韓氏を充てたことは、トランプ大統領に十分な敬意を払う姿勢の表れだと伝えている。

また、異例の厚遇の背景について、9年前から一変した米中のパワーバランスがあると指摘。中国が貿易戦争やハイテク戦争を経て総合的な国力を高める一方、トランプ大統領は同盟国との溝や中東での紛争により外交カードを減らしたとし、すでに実際の行動で実力を証明した中国があえてトランプ大統領の面目を立てることで実質的な利益を得る道を選んだと分析した。

記事は、中国にとって「第15次5カ年計画」の初年度に当たる今年は近代化実現に向けた極めて重要な時期であることに言及。現在、経済や科学技術を継続的に発展させるための平和で安定した環境を最も必要としている中国にとってトランプ大統領との関係緩和は、自国の発展に必要な時間を稼ぎ戦略的な安定を確保するための計算された一手なのだと伝えた。(編集・翻訳/川尻)

編集部おすすめ