2026年5月9日、中国メディアの封面新聞は、桂林で開催されたコンサートの座席の不衛生さを訴えた観光客が、現地の観光当局からSNSでブロックされたと報じた。
記事によると、今月4日に広西チワン族自治区桂林市で開催されたコンサートにおいて、観光客の莫雨(モー・ユー)さんが座席の汚れがひどいことに不満を抱いた。翌日にSNSを通じて現地の観光当局である桂林市文化広電観光局に苦情を申し立てようとしたところ、公式アカウントからブロックされたという。
莫さんによると、会場の観客席が全体的に不衛生で明らかな汚れが多く残っていたことから主管部門への報告を決め、TikTokの中国版である抖音(ドウイン)で同局にメッセージを送ったところアクセスが制限され、約半日後にアカウントがブロックされ、プロフィールが閲覧不能になったという。
莫さんは別のSNSである小紅書(RED)からも同局に連絡を試みたものの、送信したメッセージは無視されたようだ。同局から返信がないどころか、逆に「個人の名誉権を侵害した」としてプラットフォーム側に通報され、アカウントの機能制限を受けたとのことだ。
会場となったスタジアム側は「清掃は主催者が実施した」と主張して責任を否定しており、莫さんが撮影したのは清掃対象外の立ち入り禁止エリアではないかと示唆した。一方、記者が莫さんの映像を確認したところ、映っていたのは多くの観客が着席している通常の観客席であり、スタジアム側の主張と食い違っていた。
また、当局の担当者は記者の度重なる取材に対して沈黙を貫いており、当局のアカウントもコメント制限やダイレクトメッセージの閉鎖を続けている。
この件について、中国のネットユーザーからは批判的な声が相次いだ。「座席の汚れは小さな問題だが、対応の姿勢こそが大問題だ。一言謝罪して改善すれば済む話を、全国の注目を集める事態にしてしまった」「問題を解決するのではなく、問題を提起した人を解決しようとしている」といったコメントが多く見られた。
また、「桂林市文化広電観光局のSNS担当者は基本的な炎上対応の訓練を受けているのか。投稿者をブロックしてSNSプラットフォームに通報するなんて自治体のSNS運用基準として失格」と当局の対応能力を疑問視する声や、「他の地方の文化観光当局はどこも話題づくりに必死なのに、桂林は逆方向で炎上している」「山水は天下一だが、人の対応はそれに見合っていない」など、観光地として有名な桂林に対する皮肉も寄せられた。(編集・翻訳/川尻)
— 中国動画 (@RC00547555) May 11, 2026











