店舗は空港の入口付近に位置し、館内に入ると同時にだしの香りに誘われる。外観は塩釜をイメージし、白を基調とする。店内中央のデジタルサイネージでは、愛媛の海や島の風景を映している。こうした雰囲気の良さもあり、立ち飲み店ながら女性客が半数を占める。
看板メニューは市内にある隠れ家的な人気店、山本兵太郎商店が監修した塩おでん。醤油を使わず塩で、だしと素材のうま味を引き立てる。ドリンクの目玉も、地元のブルワリーと開発したオリジナル塩ビールだ。
人気の塩クラフトビール
このおでん5種盛りと、ビールをセットで頼む人が多い。人気のおでんは味しみ大根、半熟たまご、そして愛媛の名産じゃこ天。
同社は24年9月、JR松山駅の新商業施設内に初のショップ「with salt 伯方の塩」をオープンした。人気の塩ソフトクリームをはじめ様々な食品やドリンクを販売する。
今回は、飲食店として塩の魅力を伝える目的で空港内になかったスタンドバーを開いた。「松山に来られた方が、帰りの搭乗前に立ち寄って一杯できる店を目指す。旅の良い思い出をここで締めくくってもらいたい」と木村洸希店長。
松山空港は市内中心部に比較的近いこともあり、地方の空港としては乗降客が多く、24年度は307万人が利用した。こうした利用客をどれだけ取り込めるかが課題となる。「お客様に立ち止まってもらうための工夫、店の認知度を高めるためのプロモーションに力を入れる」(木村店長)。
5月からはソフトクリームとドリンク以外にも、テイクアウトメニューを拡充。乗降客だけでなく、空港職員などの利用も視野に入れる。おでんに合うノンアルコール飲料や、夏向けメニューの開発も進める。
「駅と空港に2つの店を開いた。BtoCの商売で塩の可能性を広げたい。いずれは愛媛県外にも展開できれば」(同)と意気込む。
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【Tabijio by 伯方の塩】松山空港ビル1階(国際線ターミナル前)、店舗面積29㎡、営業時間9~19時。
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