なでしこジャパン(日本女子代表)の新指揮官に就任した狩野倫久氏(49)の監督就任会見が18日に行われた。

 会見に臨んだ狩野倫久新監督は開口一番、これまでの日本女子サッカーの歴史や歴代の指導者、選手たちが築いてきたものへ深い敬意を表した上で、「私たちが掲げる最大の目標は2027年ワールドカップ(W杯)、ブラジルW杯優勝です。
すなわち世界一奪還です。そこにアグレッシブで躍動感のあるフットボールでチャレンジしていきます」と宣言。今後の活動を行なっていく上での明確な目標を打ち出した。

 2015年から女子サッカーの指導に携わり、代表活動にとどまらず育成・普及・指導者養成にも深く関わってきた狩野監督。今回の就任についても「自分自身、女子の進歩と発展に強く邁進し、大きな一歩となる強い覚悟を持ってこの仕事を引き受けさせていただきました」と語り、指導者として長年積み上げてきた使命感がこの決断を後押ししたことを明かした。

 目指すスタイルについては、日本人の「緻密な勤勉性」「高い持久力」「俊敏性」といった特性を最大限に引き出すことを軸に据え、「選手たちが連動・連係し、躍動感のあるコンビネーションを生んでいく。攻守ともにアグレッシブな姿でいきたい」と主張。ゴール前に人数をかけて仕掛け続けるダイナミックなサッカーを志向する考えを示した。

 一方、課題として挙げたのがフィジカル面。直近のアメリカ遠征なども踏まえ、「反転と加速といったところを具体的にはさらに伸ばしていきたい。ただ力を上げていくということだけではなく、何を、どれぐらい上げていったらいいのかというところにフォーカスしながら取り組んでいく」と、科学的・専門的なアプローチも用いつつ世界との差を詰める意向だ。

 「皆さんの期待に応えて、女子サッカーの発展につながるよう、誠心誠意全力を尽くして覚悟を持って取り組んでいきます」。
女子サッカーに長年携わってきた新監督の言葉には、チームを超えた女子サッカー全体への責任感がにじんでいた。

 また、新体制のコーチングスタッフとして、元日本代表の内田篤人氏、2011年女子W杯優勝メンバーである近賀ゆかり氏らをコーチとして新たに招へい。狩野監督は、世界基準の経験や新しい視点を持つスタッフらと共に「世界一奪還という目標を達成できるコーチングスタッフだと確信している」と述べ、新体制へ期待も口にした。
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