巨人の泉口友汰内野手がフリー打撃で芸術的なバットコントロールを披露した。現在セ・リーグ2位の打率2割9分8厘(10日の試合前時点)をマークする技術は、スポーツ報知評論家の高橋由伸氏も認めるところ。

本紙で打撃フォームを解析した際、「まるでテニスを見ているようだ。ラケットの面を向けたまま、あらゆるコースに対応しているから、バットの芯と球の当たる範囲が広くなっている」と話していたが、この日の練習では途中、4スイング連続で左中間に低いライナーを飛ばすなど、正確無比な方向性を示した。

 岡本和真やリチャード、キャベッジのような派手さはない。スタンドの上段へ軽々と運ぶ3人にも触発されず、自分のルーチンを黙々とこなす姿が印象的だ。バットの出方を意識してか、最初は軽めのスイングからセンター返しを徹底。徐々に力を入れ、前述したような逆方向のヒットコースを狙って、バットがラケットで打ってるかのように捉えている。是非、高校球児にはお手本としてもらいたい打ち方だ。

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