パ・リーグ 西武1―4ソフトバンク(27日・ベルーナドーム)

 ソフトバンクが27日、2年連続23度目のリーグ制覇(1リーグ時代の2度含む)を決めた。5月1日には今季最大の借金7、首位とゲーム差6の最下位と苦境に立たされたが逆転V。

主力に離脱者が相次いだ中でも頂点に立った。10月15日から日本シリーズ進出をかけて、本拠地でCS最終Sに出場する。

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 ▼優勝回数2位タイ グレートリング、南海、ダイエー時代を含め2年連続23度目(1リーグ2度、2リーグ制以降21度)のリーグV。巨人の48度(1リーグ9度、2リーグ制以降39度)に次ぎ、西武の23度(全て2リーグ制以降)と並んで優勝回数で2位となった。

 ▼小久保監督就任から2年連続V 監督就任初年度の昨年に続き、2年連続V。初の監督就任から2連覇は36年秋、37年春の藤本定義(巨)、86、87年の森祇晶(西)、21、22年の中嶋聡(オ)に次いで4人目。また、新人監督から2年連続80勝以上は15年90勝、16年83勝の工藤公康(ソフトバンク)に次いで2人目。

 ▼V2度以上の球団監督 小久保は2度目のV。球団で2度以上優勝した監督は鶴岡(山本)一人が11度(46、48、51~53、55、59、61、64~66年)、王貞治が3度(99、00、03年)、秋山幸二が3度(10、11、14年)、工藤公康が3度(15、17、20年)に次いで5人目。連覇は3連覇(2度)の鶴岡、2連覇の王、秋山に次いで4人目。

 ▼交流戦V→リーグV 今季は交流戦もV。交流戦とリーグともにVは22年のヤクルト以来のべ10度目。

ソフトバンクは11、15、17年に次いで最多の4度目。ちなみに過去3度はいずれも日本一になっている。

 ▼単独最下位20日経験でのVは最長 4、5月は単独最下位を経験もV。単独最下位を経験してのVは15年ヤクルト以来10年ぶり。パでは09年の日本ハム以来16年ぶりだ。球団では1リーグの46年グレートリング時代、64年南海に次いで3度目の単独最下位を経験してのV。今季は4月4~7日、17~24日、26日~5月3日で計20日の単独最下位を経験。73~82年のパの前後期制、04~06年のパのプレーオフを除いてVチームの単独最下位を経験した日数では07年の日本ハムの20日と並び最長となる。

 ▼借金7からの逆転V  5月1日時点では今季の借金ワースト7(9勝16敗2分け)に。借金7以上からの逆転Vは63年西鉄の7、88年中日の7、07年日本ハムの8、12年巨人の7、22年オリックスの7に次いで6例目。球団でこれまで最大借金からの逆転Vは3で99、20年の2度だった。最大貯金は33。

借金7以上から逆転Vチームが最大の貯金を30以上としたのは88年中日の33(最大借金7)、12年巨人の44(同7)に次いで3チーム目。

 ▼4人の2ケタ勝利投手 10勝以上をマークした投手が有原、大関、上沢、モイネロの4人。球団でシーズン4人以上2ケタ勝利は05年以来20度目。

 ▼助っ人外国人4人目の2年連続2ケタ勝利 モイネロは24年に続き2年連続の2ケタ勝利。球団で外国人投手の2年連続2ケタ勝利は17、18年のバンデンハーク以来4人目。2年連続2ケタ勝利でともにVは球団外国人投手で64、65年のスタンカ、14、15年のスタンリッジ以来3人目。

 ▼4番に6人起用 昨年は山川が全143試合に4番で先発出場。今年は山川、中村、近藤、柳町、嶺井、栗原の6人が4番で先発。球団で6人以上が4番を打って優勝したのは17年(6人)、20年(9人)に次いで3度目。

 ◆福岡ソフトバンクホークス 1938年、創設。47年から南海ホークス。1リーグ時代2度優勝、73年までパ・リーグ10度制覇(日本一2度)。

88年、ダイエーが買収。89年、本拠地を大阪から福岡移転。93年、福岡ドーム完成。王監督の99年、ダイエーでリーグ初V、日本一。2000年、リーグ連覇。日本シリーズは長嶋監督の巨人に敗れる。03年、日本一返り咲き。球団買収で05年からソフトバンク。秋山監督は10年からリーグ2連覇、11年は8年ぶり日本一。14、15年はリーグ2連覇と2年連続日本一。工藤監督は17~20年に球団初4年連続日本一。24年、1年目の小久保監督は4年ぶりリーグ制覇。
球団オーナーは孫正義氏。

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