◆JERAセ・リーグ 阪神3―4巨人(14日・甲子園

 しびれた。白熱の接戦を制した阿部監督は試合後、「粘り勝ったと思います」と全員をたたえた。

今年初めて乗り込んだ甲子園では昨年から9試合連続1点差試合に。「こういう緊迫した試合が去年からずっと続いているので、本当に紙一重のところを持ってこれるかっていうね、そこだけの勝負だと思います」と価値ある1勝をかみしめた。

 相手先発は巨人戦9戦負けなし7連勝中の才木。天敵と相性の良い大城、中山をスタメンに並べ、2回に相手の敵失絡みで2点を先制した。だが、その後の無死二、三塁や4回1死二、三塁で「次の1点」を取れず流れは徐々に阪神へ。則本から北浦に継投した7回に3失点で逆転された。

 甲子園で4勝8敗と苦戦した昨年の悪夢がよぎる中で、8回2死から大城のソロで同点。9回1死、9番・大勢の代打・坂本が岩崎から左前打で出塁し、代走・宇都宮を起用。「松本、泉口で何とかしてほしいと思って」と1番・浦田が送りバントを決め、2番・松本が決勝打を放った。坂本をはじめ経験豊富なベテラン陣がチームの危機を救った。

 昨年はリーグ優勝した阪神に8勝17敗と惨敗。届きそうで届かない僅差の試合が多かった。

「接戦で勝っていけたら勢いに乗っていける」と掲げる中で、開幕カードこそ1勝2敗と負け越したが、甲子園で昨年からの変化を印象づけた。二塁・浦田らの好守備も光った。新戦力も加わった新生・阿部巨人は違う。ナインの勝利への執念が虎を上回った。(片岡 優帆)

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