◆第57回読売マイラーズC・G2(4月26日、京都競馬場・芝1600メートル)=1着馬に安田記念の優先出走権

 安田記念・G1(6月7日、東京競馬場・芝1600メートル)への前哨戦としての位置づけを持つ本レース。登録19頭のうち、G1馬2頭を含む、重賞馬9頭がそろい、今年もハイレベルな一戦。

臨戦過程が目を引く、エルトンバローズ(牡6歳、栗東・杉山晴紀厩舎、父ディープブリランテ)に注目したい。

 好走時の1週前追い切りと比較してみる。2着馬から鼻差、首差、首差の5着だった昨年のマイルCSは、11月12日に栗東・CWコースでキャピタルサックス(現5歳3勝クラス)の外を4馬身半追走し、6ハロン82秒1―ラスト2ハロンは11秒9―11秒3で1馬身先着。追い切りに騎乗していた西村淳騎手も入線後、馬上でうなるほどの走りだった。

 今回も西村淳也騎手が騎乗し、15日にフウセン(3歳未勝利)の内を6馬身追走。6ハロン80秒3―ラスト2ハロン11秒9―11秒2で1馬身半先着した。杉山晴調教師は「長めから行ってもしまいもしっかりしていました。先週はモタモタするところがありましたが、今週は乗り役の歯切れも良かったです」と手応えを深めていた。内を回った点を考慮しても、この目で見た切れ味はかなり良く、馬体もさらに上昇しそうな気配を感じた。

 前走の東京新聞杯(13着)は間隔の詰まった出走だった。その前走では有馬記念に挑戦したこともあり、コースでの追い切りは一度もなく、坂路中心の調整だった。また、右回りが【3・4・1・4】に対して、左回りでは23年に毎日王冠を制しているが【1・0・1・5】とやや劣る。

1番人気で敗れたが、度外視できる一戦だろう。

 厩舎力にも期待したい。2023年、25年に最多勝利調教師に輝いた杉山晴厩舎は、19日終了時点でトップの22勝。12日の桜花賞ではギャラボーグが2着、19日はロブチェンで皐月賞を制覇しているように、今年も勢いに乗っている。

 そのトレーナーが1週前の追い切り後に「ここに目いっぱいで、というつもりでいます」と強気の発言。コース3本追いの臨戦過程を見ても、相当な出来に仕上げてくる気配が漂う。同舞台のマイルCSで23年から4、2、5着の実績馬の復活Vも大いにありそうだ。(松ケ下 純平)

編集部おすすめ