◆米大リーグ ブルージェイズ―エンゼルス(8日、カナダ・オンタリオ州トロント=ロジャーズセンター)
ブルージェイズの岡本和真内野手(29)は8日(日本時間9日)、「4番・三塁」でスタメンに名を連ねた。試合前は早出特打を行い、フリー打撃では、センター方向に柵越を放つなどして調整した。
転機は、4月18日(同19日)の敵地・ダイヤモンドバックス戦の早出特打だった。そこまで、外角への球で打ち取られることが多かった岡本が、打席の立ち位置を変えた。MLB公式のデータ分析サイト「Baseball Savant」によると、岡本はその日から6・8インチ(約17センチ)下がって打席に入った。「厳密には、後ろに下がると同時に、少しプレート寄りに前に出てボールに近づきました。そうすることで彼の強みを活かし、同じ外角の球でも真ん中に感じられ、より力強く打てるようになりました。大きな変化ですが、理に叶っていますよね。彼はとても頭のいいプレーヤーです」とポプキンスコーチ。岡本は、打席の立ち位置だけでなく、スイングのフィニッシュについても、ボールによって細かく調整しているという。
効果はてきめん。打率、出塁率、長打率が急上昇した。17日(同18日)まで打率1割8分8厘、出塁率・263、長打率・290だったが、今では打率2割4分6厘、出塁率・331、長打率・493に急上昇。
「彼がこれまでずっと優れた打者であった理由がよくわかります。正直、今の彼はこれまで見た中で最も危険に見えます。唯一、思い浮かぶのは2023年頃の彼に似ています。非常に危険で、見ていて楽しいです。驚きはありません。ただ、感心しています。かなり特別な選手です」。開幕から直球への対応に定評があった岡本だが、立ち位置を変えてからは、変化球への対応も改良。それが、更に岡本を「危険な状態」にしている。同コーチは、岡本の適応力に舌を巻き、巨人の主砲として、41本塁打で本塁打王に輝き、打率2割7分8厘、93打点を挙げた2023年のシーズンを比較対象に挙げた。
開幕からチームは37試合を消化し、メジャー投手の球質や攻め方、ストライクゾーンなどの違いに適応した岡本。背景には、まず、日本と異なる練習環境に慣れる必要があった。フリー打撃は、4人一組で1人5スイング前後で迅速に交代するメジャーに対し、日本は数分間、ゆっくりしたペースで自分だけで打ち込む。メジャーは打撃投手の投球テンポも速いが、岡本は短期間で調整をマスターした。最近は、室内ケージではなく、屋外で早出練習を行うことが多い。「彼は、ボールの飛び方、角度、ボールへの対応を確認しながら、調整したいようです。この世界は、猫とネズミのゲームのようなもの。でも、彼は、解決する能力をみせてくれています」とポプキンス打撃コーチ。異国の地でも生き抜く術を発揮するルーキーに頼もしそうだ。










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