◆米大リーグ ブルージェイズ2―0エンゼルス(8日、カナダ・オンタリオ州トロント=ロジャーズセンター)

 ブルージェイズ・岡本和真内野手(29)が8日(日本時間9日)、本拠地・エンゼルス戦に「4番・三塁」でフル出場し、3回の2打席目に先制の適時打を放つなど3打数1安打1打点で、守備でもトラウトの打球速度105・2マイル(約169・3キロ)の鋭い当たりを好捕して併殺にするなど、好守も連発した。ブルージェイズはリードを守って連敗を「4」で止めた。

 ”ノーノー左腕”をついに攻略した。エンゼルスの先発は、2022年5月のレイズ戦でノーヒットノーランを達成した左腕のデトマース。4月20日(同21日)の初対戦では、3打数無安打1三振に抑えられていたが、再戦では、強烈なお返しを見舞った。

 0−0で迎えた3回一死一、二塁。ボールカウント1−2からの4球目、外角へのチェンジアップを捉えると打球は痛烈なゴロとなって二遊間を抜けた。「イメージはありますし、やっぱり同じピッチャーに2回も抑えられるのは嫌。次は打ったろう、という気持ちでした。何とか食らいついていって、ヒットコースに行ってくれた」と渡米後最長の7試合連続安打&10試合連続出塁を決めた殊勲打を振り返った。

 30球団総当りのメジャーでは、巨人時代よりはるかに多くの投手と対戦し、同じ投手との再戦は珍しい。開幕38試合を消化して2試合目の対戦となる先発投手は、ツインズのウッズリチャードソンに続き2人目だった。球筋や配球の記憶を呼び戻し、第1打席ではしっかりと四球を選ぶなど、改めて対応能力を証明した一打となった。

 得点圏での心得は、あくまで冷静だ。

「ランナーをかえすことは大事ですし、ヒット、ホームランなら一番ですけど、そうじゃなくても何とかランナーを動かせるように。自分が出来る最低限のこと、こうなれば、ランナーが進むだろうとかを一番に考えています」と、大風呂敷を広げることなく、堅実なアプローチが根底にある。得点圏では39打数9安打12打点。しっかり5四球を選んでいるところも岡本らしい。

 打席での立ち位置を変えたり、守備位置を深く守ったり、メジャーへの適応を進める中でも、「何が最善なのか、何が一番いいのか。立ち位置、深さというよりも、そこでパフォーマンスを出せるのが一番。色々工夫しながらやっていきたいと思います」と語る言葉に、岡本のクレバーさがにじんだ。

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