J1浦和が来季監督として、京都の曺貴裁(チョウ・キジェ)監督(57)の招へいに動いていることが12日、分かった。浦和は今季途中にマチェイ・スコルジャ監督(54)を解任し、田中達也暫定監督(43)の下で現在は4連勝中。

しかし秋春制に移行する26―27年シーズンに向け、Jリーグでの実績も十分な曺監督に白羽の矢を立てた。

 2006年のリーグ優勝を最後に、浦和はJ1のタイトルから遠ざかる。今季はスコルジャ監督の下でハイプレスを導入した攻撃的なスタイルを目指したが、結果にはつながらず低迷。同監督をシーズン途中に解任した際、浦和の田口誠代表取締役社長は「やはり、もうちょっと厳しさが必要なんじゃないか」とピッチ内外でチームの規律が乱れていることを問題視。来季はJリーグ経験のある指導者を国内外からリサーチする意向を示していた。

 曺監督は現役時代、浦和で2年間プレー。監督としては、攻守にわたってアグレッシブに走り、戦うチーム作りを得意とする。湘南時代の19年には、パワハラ問題で日本サッカー協会より公認S級コーチライセンスの1年間停止処分を受けた。しかし、故郷の京都で再スタートを切り、長くJ2に低迷したクラブをJ1昇格に導き、さらに昨季は優勝争いの末に3位というクラブ史上最高成績を残すなど、手腕を発揮してきた。

 田中暫定監督は来季、浦和U―21(21歳以下チーム)の監督に就任する予定。Jリーグ屈指の人気と、熱いサポーターを持ちながら低迷が続く浦和が、サッカーに対する熱い情熱を持つチョ監督の招へいで、チームの立て直しを図る。

 ◆曺 貴裁(チョウ・キジェ)1969年1月16日、京都府生まれ。

57歳。洛北高から早大を経て、91年に柏の前身である日立製作所サッカー部に入団。JリーグではDFとして柏―浦和―神戸でプレーし、97年に引退。湘南の下部組織指導を経て、12年にトップチームの監督就任。18年にはルヴァン杯で初優勝。19年途中に湘南を退任。20年は流通経大でコーチを務め、21年に当時J2京都の監督に就任し、12年ぶりのJ1復帰に導いた。昨季はJ1で3位と躍進。

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