◆ファーム・リーグ 巨人2―4DeNA(14日・ジャイアンツタウンスタジアム)

 巨人の浅野翔吾外野手(21)が15日のDeNA戦(東京D)から今季初めて1軍に合流することが14日、分かった。春季キャンプ序盤に右ふくらはぎを肉離れして出遅れていたが、故障も癒えて2軍で好調を維持しており、やっとチャンスが巡ってきた。

4位のチームは首位ヤクルトとまだ3・5ゲーム差。開幕から激しい争いを繰り広げている外野陣に割って入り、首位追走の力になる。

 回ってきたチャンスに表情をぴくりとも動かさず、浅野は静かに口を開いた。「今、ファームでしっかり準備をして、いい感じで行けている。1軍だからって何かを変えることなく、本当にいつもの通りの準備をして、試合に入って。打席でもいつも通りやっていけばいいのかなと思っています」。Gタウンでのファーム・リーグ、DeNA戦後に吉報が届いた。真っすぐな目から覚悟がにじみ出た。

 今季の外野陣で固定されているのは左翼を守るキャベッジのみ。12日の広島戦(岐阜)でサヨナラ本塁打を放った佐々木、同戦でプロ初の猛打賞を記録した平山が台頭している。丸、松本らベテランも控え、激しい競争が続く中で、阿部監督は浅野の1軍招集を決めた。

 「本当に勝負」と位置づけて臨んだ4年目だったが、けがでつまずいた。

キャンプは2軍スタート。2月5日、1軍の練習に参加した際に右ふくらはぎを肉離れした。3月末に実戦復帰し、猛烈に巻き返した。ファーム・リーグでは28試合に出場し打率2割9分5厘。10日のロッテ戦(江戸川)では今季初本塁打を放ち、直近5試合では15打数6安打で打率4割と状態を上げている。

 この日のDeNA戦にも「5番・DH」で出場し、3回2死二、三塁の第2打席では中前に2点適時打。送球間に二塁を狙って頭から滑り込むなど、アグレッシブなプレーを見せた。好調の要因として、昨季までは激しかった気持ちの浮き沈みがなくなった点を挙げた。早起きして朝食を食べ、練習前のトレーニングなどのルーチンを確立した。「どんなに時間がなくても一通りやって練習に入っている。自分の機嫌に左右されることなくできている」と成長を感じている。

 2軍で過ごすなかで、同じ寮で生活する平山の活躍は特に刺激になった。

「負けていられない。普段から身近にいるので、一緒に頑張りたい。一歩先を行かれていると思うのでなんとかついて行って、一緒に勝ちに貢献できたら」。ライバルでもある仲間の存在に闘争心をかき立てられた。

 22年のドラフト1位。真価が問われるシーズンなのは自覚している。「しっかり結果を残さないといけないなという焦りもあります。焦って考えすぎるのもよくないので、やると決めたことをしっかり最後までやっていきたい」。変わった浅野翔吾が、ぶれずに1軍の舞台に挑む。(臼井 恭香)

 ◆今季の浅野

 ▽2月5日 キャンプは2軍スタート。1軍に参加しての練習中に負傷

 ▽同6日 宮崎市内の病院を受診。「右ふくらはぎ肉離れ」の診断

 ▽同7日 故障班に合流

 ▽3月28日 3軍プロアマ交流戦・東農大戦(G球場)で実戦復帰

 ▽4月1日 ファーム・リーグのロッテ戦(Gタウン)で今季2軍戦初出場

 ▽同11日 同・DeNA戦(平塚)で復帰後初安打

 ▽5月10日 同・ロッテ戦(江戸川)で今季1号

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