◆米大リーグ エンゼルス0―6ドジャース(15日、米カリフォルニア州アナハイム=エンゼルスタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が15日(日本時間16日)、古巣で敵地・エンゼルス3連戦の初戦に「1番・DH」でフル出場し、4打数1安打で、日本人3人目のメジャー通算200二塁打を達成した。慣れ親しんだエンゼルスタジアムで、フェンスオーバーまであと少しという二塁打を放ち、完全休養日明けで復調をアピールした。

チームは先発予定だったスネルが左肘の遊離体のため負傷者リスト入りし、ブルペンデーとなったが、8投手が2安打完封リレー。3連勝を飾った。

 大谷らしい大飛球が、古巣の本拠地で舞い上がった。4点リードの5回先頭の3打席目。94・9マイル(約152・7キロ)のシンカーを捉え、左翼ポール際に角度35度、打球速度97・1マイル(約156・3キロ)ではじき返すと、ワンバウンドでフェンスに直撃。悠々と二塁に到達した。データサイト「Baseball Savant」によれば、30球団本拠のうち、4球場ではサク越えしている当たり。イチロー、松井に次いで日本人3人目となるメジャー通算200二塁打の節目を飾った。

 復調の兆しが見えている。3試合ぶりの打者出場。前日は今季初の欠場で完全休養だった。12日(同13日)の本拠地・ジャイアンツ戦では12試合、53打席ぶり7号を放ったが、打球角度23度の低空弾。

打球が、なかなか上がらない状態が続いていたが、この日は2試合連発となった4月12日(同13日)以来となる角度35度以上の安打となった。ロバーツ監督も「(試合は)今夜はこれ以上ない展開だったし(大谷が)復調したのを見るのも良かった」とうなずいた。

 ハプニングさえも楽しんだ。初回先頭の1打席目。一度はバットをベースの延長線上に伸ばし、軸足を定めるルーチンをしたが、突如打席を外した。さらに落ちていた部品を拾い上げて球審に渡すと、かつてバッテリーを組んだオハピーと目を見合わせて爆笑。球審のベルトに不具合があり、バックルを外すなど、やや手間取って4分間ほど遅延した。珍しい光景が広がったが、大谷は元同僚と談笑するなど全く動じなかった。

 両チームの本拠地をつなぐ州間高速道路5号線に由来する「フリーウェー・シリーズ」。スネルが急きょ離脱しブルペンデーとなったが、8投手の2安打完封リレーで、24年9月4日(同5日)からのエンゼルス戦連敗は7で止めた。「昨年は彼らにも、ブルワーズにも勝てなかった。だから今回は勝てて良かった」と指揮官。

好転し始めたリードオフマンが、古巣での一打をきっかけに勢いを加速させていく。(竹内 夏紀)

 〇…大谷が試合前に自身のインスタグラムで愛犬・デコピンが3歳の誕生日を迎えたことを報告した。7枚の写真、動画を投稿。バースデーケーキをおいしそうに食べる様子や、ボールをくわえたままハードルを飛び越える躍動感ある姿が公開された。投手専念となった13日(日本時間14日)の本拠地・ジャイアンツ戦ではシュータン部分にデコピンがデザインされた特別スパイクを着用。「一年でも長く生きてほしいなと。ただそれだけですね」と思いを明かしていた。

編集部おすすめ