◆関西学生野球春季リーグ戦 ▽最終節2回戦 関大6―0京大(17日・GOSANDO南港)

 関大が京大に連勝し、勝ち点5、10勝2敗1分けで全校から勝ち点を奪う完全優勝を果たした。2023年秋以来、5季ぶり41度目(旧リーグを含む)の優勝。

春季は31年ぶりの優勝で、31年ぶり12度目の全日本大学野球選手権大会(6月8~14日・神宮、東京ドーム=報知新聞社後援)出場を決めた。

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 優勝を決め、マウンドに集まるナインをめがけ青色の紙テープが舞う。関大ナインが5季ぶりの関西学生王者になった。

 大一番にマウンドを託されたエース左腕・米沢友翔(4年=金沢)が快投で応えた。13日の近大戦で好投して中3日の登板も初回から3者連続三振で飛ばす。「勝ったら優勝という負けられない試合だったのでアウトを1個1個取って行こうと…」7回まで4安打無失点。4者連続を含む自己最多の毎回15Kで圧倒した。

 自己最速に1キロ及ばない148キロ。「カウントを悪くすることもあったけれど、ストレートで押し切ることができました。要所で厳しいところに投げることができたので三振につながったと思います」と話した。

 肩肘を痛めて2年夏から1年間は投げらず、リーグ戦未勝利の左腕が8戦で4勝1敗の防御率1・31。55回で67奪三振と覚醒した。

 「投げたくても投げられないことがが続いたので(心が)折れそうになったこともあった」と述懐。それでも必死にリハビリに取り組んだ。「仲間や家族の支えはもちろんですが、自分自身と戦えた。しんどい時に諦めそうになったところで、もう1回しんどいことをやる。継続してやったことで、ピンチの場面でも生きたと思います」。苦しいリハビリで培った精神力がマウンドでも生きた。

 森内大奈主将(4年=福井工大福井)は米沢の苦闘する姿をみてきた。「本当に苦しい練習も逃げずに頑張っていた。『一日できることをしっかりやろう』と米沢とずっと話をしていたので、本当によく投げてくれたと思います」と話した。リーグ戦の活躍に「本当に米沢様々ですし…。ピッチャー様々です」と感謝した。

 「1年秋に優勝して、そのリーグ優勝の瞬間を知っているのは僕らの代が最後だった。

『もう一度強い関大を作ろう』とチーム結成から言っていたので、ホッとしています」と森内主将。25年に就任した小田洋一監督(60)も「一昨年、昨年と結果は出なかったけれど、みんなしっかり取り組んでくれた。下に根ざした(土台を作った)2年間があっての優勝。今年はそれを証明するために絶対勝ちたいと思った」と言う。

 苦しい時期を乗り越えてつかんだ優勝で、31年ぶりの大学選手権へ挑む。目標の日本一へ。この勢いのまま突っ走る。

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