バレーボール 大同生命SVリーグ男子 チャンピオンシップ決勝 最終第3戦 大阪ブルテオン 3―0 サントリー(17日、横浜アリーナ)

 2戦先勝方式で争うチャンピオンシップ(CS)決勝で、レギュラーシーズン(RS)1位のサントリーは2位の大阪Bに0―3で敗れ、準優勝だった。1勝1敗で迎えた最終第3戦で宿敵に屈し、1勝2敗で連覇の夢は敗れた。

今季、リリーフサーバーで成長を示した高橋塁は、今季限りで退団が決まっている弟・藍主将と過ごした2シーズンを振り返った。

 ―大阪Bに敗れ、2連覇に一歩届かなかった。

 「悔しいという気持ちと、兄弟でプレーするのも、これが最後になるかもしれないっていう、悲しい気持ちといろんな感情があります」

 ―藍との兄弟ラストマッチを終えて。

 「連覇して終わりたかった。でも負けたことによって、まだまだ藍も、僕自身も、成長が必要だと実感できた。最後は自然と涙が出てしまいましたが、そこは藍に対する気持ちが出てしまったかなと思います」

 ―24年5月に藍がイタリア1部から加入したことで、京都・東山高時代以来、兄弟でチームメートになった。

 「大人になってから一緒にやることができて、高橋家としても最高に濃い時間を過ごせました。帰ってきた時は、僕もテレビでしか藍を見ていない状況だったけど、どういう気持ちで代表を背負って、考え方は変わっているのかなと。最初はすごくいい方向に、藍自身のマインドが変わってるなと思いました。でも根本的な、弟っぽい藍の性格はそんなに変わっていない」

 ―今季は藍が主将。

 「今シーズン藍が主将になって、高校時代までは自分が主将で、藍がいる状況だったので、逆パターンは初めて。藍も主将らしいコメントしているなって、ちょっと兄目線で見てしまう時もありましたね」

 ―リリーフサーバーとしてチームの役割を確立させたシーズンだった。

 「昨季と違うところはイゴール(クリュカ)選手が入って、よりブロックが高くなった。昨季以上にミスはできないと感じたシーズン。求められたのは『攻めながらミスせず、崩す』。サーブをまずは入れることを意識してやってきて、昨季よりエースの本数が増えて、効果率を高めた上で維持できたところが一番の成長です」

 ―代表経験がある高いレベルの選手の中でプレーして。

 「やっぱり技術は小川(智大)さん、関田(誠大)さん、藍もそうですが、身近でやってみて本当にうまい。小川選手を見て感じたのは、かなり自主練をされる方だなと。プレーに関してすごくまじめだし、コートの中で必要な声をてきぱきと話していることも印象的でした。関田さんも年齢は離れていますが、気さくに話してくださって。『トスどう?』とか。コミュニケーションはすごいなと思いながら一緒にやっていました」

 ―コート外でも「らんるい」として兄弟で活動の幅を広げてきた。

 「僕の中で一番変わったのは、ファンの方が兄弟で応援して下さることです。藍の中に『唯一無二の選手になりたい』と目標があるけど、そこは僕も共感します。

この2シーズン、一緒にいるからこそ、色んな挑戦ができました。テレビに出たり、僕自身、ラジオを始めたり。SNSを含めてさまざまな場面で兄弟そろっての発信は、ずっとしてきました。2人が離れても子供たちに夢を与えるための活動を変わらず、続けていきたいです」

 ―藍とはまた離ればなれになる。

 「イタリアから帰ってきて、サーブの緩急、レシーブ力はより高まったと実感しました。これから会える時間は減ると思うけど、また弟がどう成長していくのか、兄としては楽しみです。また藍が日本に帰ってくるかもしれないですし、それまで自分も現役選手として、長く続けられるように頑張ります」

 藍と塁は高め合った2シーズンを経て、それぞれの道で挑戦は続いていく。

 ◆高橋 塁(たかはし・るい)2000年1月14日、京都市生まれ。26歳。テレビで元女子代表の栗原恵に憧れ、小学2年でバレーを始める。京都・東山高から日大に進み、3年時の全日本インカレで45年ぶりの3位に貢献。4年時は主将を務め、卒業後の22年にサントリーに入団。

最高到達点は330センチ。185センチ、82キロのアウトサイドヒッター。

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