レスリング 明治杯全日本選抜選手権 第3日(23日、東京・駒沢体育館)

 世界選手権(10月・バーレーン)代表、愛知・名古屋アジア大会(9月)選考会を兼ねて行い、女子女子76キロ級の鏡優翔(サントリー)は、決勝、プレーオフと連勝し、世界選手権、アジア大会代表権をつかみとった。

 決勝の相手は全日本で敗れた松雪泰葉(ジェイテクト)。

ポイントを先取し、3―2と迫られたが、足を取って攻め続け得点を積み上げ勝利。同じ相手だった代表決定プレーオフでも、2―0から後半にタックルを返され2―2の同点に追いつかれたが、焦ることなく攻めてすぐさま足を取って場外に出し、試合を決めた。「自分自身が頑張ってきたのもそうですが、オリンピック終わってからもそうなんですが、本当にたくさんの方に支えていただいて本当に救われながらレスリングを頑張ってこられたので感謝の気持ちでいっぱい。自分も久しぶりの優勝でうれしいです」と感謝が口をついた。

 リベンジを果たした。24年パリ五輪制覇からの復帰戦だった昨年12月の全日本選手権決勝で松雪に終了1秒前に逆転負けを喫して2位に敗れた。敗れた悔しさを晴らすため、体力温存のため睡眠を十分とったことでケガ防止にもつながり練習の質、量ともに上がった。準決勝後、「体はパリ以上」と話したようにリベンジへの態勢をしっかり整えて大会に乗り込んできた。「負けてから本当にだれよりも練習をした。すごいスケジュールの中で練習だけはやってきた」と胸を張る。

 昨年9月に株式会社「KAWAII」を設立し、社長として活動している。4月には東洋大大学院にも入学。

競技普及のためのテレビ出演も多く、日々のスケジュールはいっぱいで多忙を極めている。「自分のいろんなやってきたことが、自分は正解にするために進んできたんですが、オリンピックが終わって知名度が上がった分、そうじゃない意見もみるようになった。でも、頑張ってきてよかったなと。みんなテレビばっかり出ていると思っていると思うんですけど…、出ているんですけど(笑い)、本当に練習行ったりしているし、絶対練習日は変えずにやってきた。でも、そうやって思われてもいい。結果で示してやると思っていました」と反骨心ものぞかせた。

 パリ五輪以来の国際大会に出場する。「世界選手権もアジア大会も出ます。こんな思いをしてまで手にしたので。新たな鏡優翔を世界に見せつけて、また世界で活躍していきたいですね」と笑った。28年ロサンゼルス五輪まで、五輪王者は歩みを決して止めない。

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