◆日本生命セ・パ交流戦 2026 日本ハム2―4巨人(29日・エスコンフィールド)

 7年分の思いを雄たけびに込めた。託された場面を意気に感じ、巨人・田中瑛斗投手(26)が必死に腕を振った。

2番手で圧巻の3人斬り。日本ハム戦で完璧な仕事を果たし「気持ちを入れていた。それが出ました」。かつての本拠地で絶叫した。

 全てが燃えるシチュエーションだった。本来は「7回の男」だが、この日は2点リードの6回にリリーフカーを降りた。カストロ、レイエス、万波と右のクリーンアップ3人を迎えるイニング。「一番苦しい場所だと思った。そこを任せていただいた」。3、4番をゴロアウトに仕留め、最後は見逃し三振。2軍鎌ケ谷時代から得意のスイーパーに、151キロの高速シュートを織り交ぜて圧倒した。

 17年のドラフト3位。

古巣在籍時にエスコンで投げたのは2試合だけで、立ちたくても立てないマウンドだった。「そういうのもあったので、浸りながら投げました」。現役ドラフトでの移籍から2年。見違える投手になったことを証明した。「ファイターズ時代から応援してくれているファンの方も、たくさんいる。そういう人たちのためにも、今日は抑えたかった。それも恩返しの一つ」と格別な通算50ホールド目となった。

 開幕からリーグトップタイ22登板とフル稼働し、防御率は驚異の0・47。14試合連続無失点と完全に勝ちパターンに定着した。好きな食べ物はツブ貝、赤貝、サザエ。今カードで好投したご褒美は「すし!」と決めていた。「最高」な北海道で華麗なる恩返しを見せた。

(堀内 啓太)

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