◆日本生命セ・パ交流戦 2026 阪神8―1楽天(5日・甲子園

 異常なまでの集中力だった。阪神・高橋遥人投手(30)は1点を失った7回無死満塁、マッカスカーと伊藤光を連続で空振り三振。

続く代打・渡辺佳もツーシームで二ゴロに封じ、最少失点で乗り切った。「微妙です。いっぱい、いっぱいでしたけど、粘れた」。10三振を奪い、球団では2010年の能見篤史以来、16年ぶりの開幕7連勝でリーグトップタイ。2週連続中6日で起用した藤川監督も「この後も順調にいける」と間隔を大きくは空けない起用に手応えを示した。

 バットでも魅せた。5回先頭、今季4本目となる安打を左前へ。2死一、二塁となってから佐藤の2点二塁打で先制のホームを踏んだ。「打てたので僕も。めっちゃうれしいです」とガッツポーズ。今季初めての甲子園のマウンドで、ヒーローインタビューも受けた。「ずっと1人だったけど、今日は3人なので心強かった」と、佐藤、熊谷との共演に笑みを浮かべた。

 プロ9年目で初の開幕ローテ入りを果たし、息抜きも重要度を増している。甲子園やSGLで練習を行った後には、クラブハウスのサウナで汗を流す。「疲れを取るっていうのもありますけど、ただただ好きで」。チームメートとたわいもない会話をしながら、水風呂と行き来して3セット。“整う”ことがリフレッシュとなっている。

 チームの連敗を3で止め、本拠地での交流戦は6戦目で初白星となった。23年から続いていた楽天戦の連敗も7でストップ。今カードは「スタジアムヒーローズデー」が開催されており、左腕は幼少期の憧れを問われると「戦隊モノ。それを見るのが日課でした」と懐古した。この日、子供たちにとってのヒーローは高橋だった。(藤田 芽生)

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